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music together session#4@代々木上原・渋谷

music together (ミュージック トゥギャザー)@代々木上原クラス (土曜日・午前10時~10時45分)を 
3月の末から始めて、これまでのところ4回のセッションを終えました。

1クラス11人の大所帯。
始める前は、二つのグループに分けようかともおもったのですが、
1回やってみると、なんだかその雑多感が楽しめるグループダイナミックスだったので、
そのまま1つのグループでやっています。

一応、定員は子ども12人とその家族、という風になっていますが、
お国柄、参加する人たちの好みによって、
5,6人の小さいグループ(最小人数は5名)がいい、という場合もあれば、
南米などでは、一人の子どもに祖父母も一緒にきて、総勢30人というグループで、毎回音楽でお祭り騒ぎ、なんて楽しみ方をしているところもあるので、music together はいろんな使い方、楽しみ方、提供の仕方があるな~、と思います。

代々木上原のクラスでも、夫婦でお子様と一緒に参加される方もいらっしゃり
多くはないですが、男性の声とか、男性のアドリブの発想、そもそも男性の存在自体が、
子どもも女の子が中心なグループにとってとってもいいスパイスだと感じます。


音程を取る、とか リズムを取る、 という、音楽的要素を学ぶ、というのを音楽で遊びながら自然と大人も子供も身についていくのがmusic together なのですが、もっと ”お勉強ちっく” にやらないと、”学んでいるような気にならない” という感じ方をする人もいるだろうな~、と思ったりもします。

でも、私は、幼児期は、その時期にしかめいっぱいできない、
どろんこになって五感をつかって、体中をつかって、
人との関わり~親や異年齢の友達と遊ぶ中で、
子どもはかけがえのない事を学び成長していくと信じているので、 

子どもの音楽性を育てるのも、
music together のような、生活に根付いた音楽遊び、
”自分で” 音楽を使ったり、”声を含む自分の体” をつかって音を発信して人と関わり、
音楽でいろんな感情を ”体感” することが、将来 子どもが自ら音楽をやりたくなる気持ちを育てたり、
音楽的センスの種を育てることが、育つことを見守ることができるのではないかと思います。


音楽療法でも、music together でも大事にしていて、参加者や保護者の方にお伝えしていることは、
私は ”先生” でもないし、 ”パフォーマー” ではないし、 
みんなは ”オーディエンス” ではない、ということ。


音楽プレーヤーがなかった時代は、
田植えをしながらみんなで歌ったり、石で遊びながら石遊びの歌をうたったり、
勿論、誰かが歌っているのを聴く楽しみ、というのもあったと思いますが、
現在より、歌う人 と 聴く人、 が分かれていませんでした。


そうそう、今日は 4回目のセッションで起こったことを書きたかったのでした。

いつも、おなじみの歌を輪になって座って歌いながら、私が、ヘンテコな手振りなどの動きをつけて、それをみんなに真似してもらいます。そしてそのあと、大人の人に一人一人順番に、即興で振りをつけてもらい、みんなで真似していきます。

自分の親がやっているときは、その子どもは、ちょっと得意そうな、親のことを自慢そうに辺りを見回すような顔をして真似してたりします。ときどき、スゴイ難しい動きだったりして、やってる本人が混乱してグループが大笑いしたりします。

話はそれますが、コレ結構難しいんです、
瞬間的に、いま歌ってる音楽のテンポとリズムにのっかって、自分独自のリズム感というかフレーズ感を表現しなくっちゃいけないんですから、結構な音楽トレーニングだと思います。


話はもどって、そして、いつものように、大人がクリエーティブ ムーブメントを1周2周まわして次の歌にいこうとしたら、今回はじめて、

私もやりたい! と子どもから順番にソロのターンをとりたいと言ってきました。

待っててよかった!

子どもが ”やりたい!” と自ら思うまで、そう言える自信が、主体性が内的に育つまで ”待つ”。
もう やらずにはいられない気持ちになる。

それが、とても嬉しかったのです。

受け身なところから、
主役に 
人がやってないことを人に提供する側に躍り出る、
その境界線を、”やりたい気持ち” が、簡単に越えさせてくれる。


大人と違って、この動きをしたら真似しにくいだろうな、なんて配慮はないので
え~~~っ というようなポーズとかを提供してくるのですが
そこは、乗っかって 子ども以上にやるくらいの気持ちで大人もみんな真似すると
ゲラゲラ笑い転げて、楽しくなる。

音楽を一つのツールとして、バカをやったり、ふざけたり、静かな気持ちで楽しんだり、
それを 人との繋がりの中で楽しむ。
今の時代には、親子という関係にとって、友人たち、という関係にとって、communityにとって
かけがえのない体験ではないかと思います。

楽しかったら、ちょっと難しいことだって、
チャレンジしたくなるし、もっと自由に想像力のcreativeな独自の世界を、無理なく広げることができる。


回を重ねるごとに、お互いを知っていき、もっともっとcreative な楽しみかたが出てくると思います。
また、そのストーリーをここでシェアしたいと思います。
by totoatsuko | 2012-04-17 11:05 | Comments(0)
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