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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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卒園していくSpecial needs の子供たちへ

昨日の、未就学児向けの療育施設での音楽療法セッション。

昨日が最後、4月から小学校にあがる、発達に何等かの特徴がある子どもたち。 
最後のセッションは、お母さんも兄弟も一緒にはいってもらって、音楽を楽しんだ。
ことばにはできない、お別れの気持ち。
そういうのを、音楽は繋いでくれるし、気持ちを受け止める器にもなってくれる。

そんな昨日のセッションを思い出しながら、
音楽の中で子どもたちと沢山感情をシェアした思い出、
これから彼らやお母さん方がぶち当たるであろう壁や世間からの優しくない反応を考えたら、涙が出てくる。

祈るしかない、彼らが 心豊かに人生をおくっていけることを。

彼らの、人間の土台が作られていく時期、幼児期に、
こうやって音楽やアートを通して関わらせてもらえ、彼らの人生の一部に加えさせてもらったことに感謝。



それにしても、発達がゆっくりな子、自閉症など何らかの特徴的な性質をもっている人について知識をもっている人がほんとうに少ない。かくいう私も音楽療法を学ぶまで、何の知識もありませんでした。


学校教育でも、どこでも教えてもらえないし、
地域とのつながりも薄れてきているし、そういう子どもを保護者達が隠そうとしている場合もあるので、
触れ合う機会もなく、しょうがないといえばそれまでなのでしょうけれど。


そういう子どもの親だって、子どもの性質を認めようとしなくて、
ただ、聞き分けがない子だと、言葉の指示が入らない、とか
空気が読めない子だと決めつけて、怒る、という対応になってしまう場合もある。

でも、言葉の理解が難しい子に、どんなに怒ったって、
恐怖心から行動修正されることはあっても、
本質的に学ぶのは難しい。


我が子がSpecial needsである、と認めたくない
ちょっと 今だけ 発達がゆっくりなだけ、もうちょっとこのまま見守りたい、
そう思う気持ちだって、よくわかる。

だから、親のサポートもとても大事だと思っている。 
社会の認識を変えていく必要性だってあると思う。


その子に分かりやすい物事の提示の仕方とか、伝え方とか、
接し方さえ、地域の人や保護者、教師が分かれば、
お互いが嫌な思いをすることも減るのだろうけど、なかなか難しい。 

知識と実際触れ合う経験が少ないから、
アヤシイとか気持ち悪いとか妄想が膨らんで、
そういう人達に対する思い込みが激しくなる場合もあるだろうし、
その人が危ない行為、望ましくない行為をしようとしているときに、どう対処したらいいか分からなくて、
実際に怖い思いをすることもあると思う。


ほんとうはいいものを持っている子なのに、
失敗体験、怒られ体験を重ねることで、どんどん表情が暗くなって
萎縮して生きていかなくてはならなくなるのは、本当に残念。




個人的な経験で、
ゆっくり考えれば私が悪かったんだな、と分かったのだけど、
 
あるシチュエーションであまり親しくない人に注意されたのが、怒られたように感じられて、 
その時は、どうしてみんなの前でそんな風にいわれなきゃいけないのか分からなくて、
びっくりしたり、すごい悲しい気持ちになったし、
そのあと、少しの間、沈んだ、自暴自棄的な気持ちになりました。

でも、こっそり 私の気持ちを察して声をかけてくれた人がいて、とても救われました。
フォローしてくれたり、共感してくれる人がいることで、次の成長や改善や、場の理解ができる。


発達がゆっくりな子も同じだとおもう。

なんでいけないのか分からない、指示されていることが理解できない、
理解できていない、というのも分からないから、
わかりませんもう少し説明して下さい、とも上手にお願いできない。

本当は友達と仲良くしたいのに、自分の言動をからかわれたり、意味わかんない、って言われたり。

それって、ほんとうに悲しいことじゃない?


それに、例えば、なんで自分がじっとしてられないのか、自分でも分からない。
自分自身の行動が自分で調整できなくて、でもそれはその子が悪いんじゃなくて、
発達の脳の性質のせいなんなんだけど、
あなたはそういう特徴があるのだ、と教えてくれる人も、
そういう性質があるうえで、社会にどう適応していけばいいか、というのを教えてくれる人や
その学びのプロセスを暖かく見守ってくれたり、励ましてくれる人が少ない、、、、
どころか、批判され続ける。


毎日怒られてたら、Special needsでなくても、
どんな人だってやってられないし、生きるのが辛くなってしまうだろうな、
と、自分の体験を通じて思う。 

なんの悪気もないの、
ただありのままの自分でいただけなのに、怒られる、というのは、
辛すぎるよ。


だから祈るしかない。

セッションの中で、どんどん生き生きとした表情を見せるようになったこどもたち
どんどん 積極的に自分のことを伝えようとしたり、表現しようとしたり、仲間と共感しようとしたりするようになったこどもたちが、そのキラキラしたものを失わないことを。

学校や社会では辛いことがいっぱいあるかもしれない。
彼らにとっては、理不尽なことがいっぱいある、不安にさせられることがいっぱいある毎日だと思う。

でも、心から楽しい! って思える経験を仲間と共有したり
安心してありのままの自分でいられる、
かけがえのない時間が彼らの人生の中から失われない事を、祈る。


そして、保護者の方々も、世間のネガティブな反応や
些細だけど気遣いのない反応の積み重ねで、自分や子どもを責めてしまったり、
傷つきすぎて、こわれてしまわないことを、
そして、同じような悩みや経験をもつ仲間やコミュニティーにつながることで、
よりよく毎日を送っていけることを祈っています。
by totoatsuko | 2012-03-30 17:26 | Comments(0)
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