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鑑賞:カールじいさんの空飛ぶ家

鑑賞:カールじいさんの空飛ぶ家_d0065558_14483090.jpg地域の社教館で行われた文化祭で、映画上映があり カールじいさんの空飛ぶ家 という映画を見ました。

社教館をつかって教室を行っている団体(沖縄舞踏、日本舞踊、日本太鼓、三味線、長唄、オペラ、ブラスバンド、フラダンス、フラメンコ、等)が、一団体20分くらいの持ち時間で次から次へと舞台で成果を発表していったり、カレーとかコーヒーとか、軽食を売っていたり、書道などの作品が展示してあったり、風船などが無料でもらえたりして、地域の老若男女が自由に出入りするにぎやかな週末二日間です。

観客は一応静かに、という事になっているけれど、舞台の最中でもホールに気軽に出たり入ったり出来るから、子どもも負担なくいろんな文化に触れることができて、とてもいい企画だと思います。

いつもお世話になっている近所のおばあちゃんは、80歳近いのですが、その文化祭の司会とか、その他の準備をされていたり、ご自身も何十年もされているフラダンスを毎年踊っていらっしゃいます。この方、三味線をされたり、私の着物の着付けとかもしてくださったり、おじいちゃんも、子どもとトランプして遊んでくれたり、習字をさせてくれたりしています。

そういう関わりを楽しんでもらえる方たちと出会い、関係を築いていく。
相性もあるし、出会いもあるし、忙しい毎日の中めんどくさい、といえばそれまでですが、
昔のように、地域で子どもの成長を見守り、地域が支え合って生きていけることが出来る関係を、一人一人が大事に出来たら、お互いが助けられる部分、みんなで楽しめることって増えるのではないかと思います。


その文化祭のイベントの一つが映画上映。
いつも子どもも楽しめるものですが、
今年は カールじいさんの空飛ぶ家 (Wikiにのってるあらすじはコチラ) でした。
原題は 「UP」 です。 

映画を見る前に、3.11 その日でしたから、みなで黙祷をしました。

そして、映画。
ギャグっぽいシーンも沢山あって、笑わされながらも、
もうしょっぱなから泣けて泣けて (苦笑) …

なんだかいろんな部分でいろんな視点で自分の体験と重ね合わせてみていました。 

文章にせよ、聴覚視覚作品にせよ、日々の何気ない体験にせよ、それらは常に 受け取る人の 「自分」 というフィルターを通して体験し、感じているので、 100パーセント客観的な説明というのは不可能なんですよね。言い換えれば、そこに様々な主観的体験、主観的感想があるからこそ、ある人が表現したもの、体験したものが命を授けられ、受け取った人がもつ様々な世界へ、様々なメッセージを受け取って飛び立っていけるのだと思います。


以下は、「今のわたし」 (きっと10年後にみたら、気になる場所もセリフも感想もちがってくると思います) というフィルターが掛かった UP の作品の紹介と感想です。(何年か前に飛行機の中で見た時は、全然感動しなかったようなうっすらとした記憶があります)

偉大なる冒険家マンツにあこがれる内気な少年カール、同じく冒険にあこがれる生き生きとした少女エリーが廃屋で冒険ごっこをしている時に出会う。 エリーが誰にも見せたことがないもの見せてあげる、といって 「私の冒険ブック」 というのを見せてくれる。その最初のページには、伝説のパラダイスフォールの写真の切り抜きが張ってあり、ここに、将来連れてって、約束よ、誓って! とエリーに言われる。びっくりしながらも誓うよ、と誓いのポーズをとって言う。

やがて成人して、二人は結婚し、その廃屋を新居にする。
子どもはいなかったけれど、幸せにくらすが、エリーは病に倒れ、年老いたカールは一人になってしまう。
人生は楽しい事ばかりではないのは百も承知だが、そのカールとエリーの幸せなシーンばかりを切り取って走馬灯をみているかのように、お互いを思いあう、二人のいとおしき人生の日々を追っていく場面に


幸せなカップルの関係が成長していく
その関係をお互い大事にしている姿に
号泣。


ひとりぼっちになったカール。
エリーと出会った家、エリーと過ごした思い出のつまったその家が、立ち退きの危機に立たされているのだけれど、カールはどうしても、絶対にその家のことが諦められない。ふと、エリーの 私の冒険ブックを開く。 
ずっと、エリーと行きたいとおもっていたけれど行けなかった場所、パラダイスフォールの写真。

壁に飾ってあるエリーの写真を見ながら言う、エリー、行こう今から!
風船をたくさんふくらまして、家ごとカールは飛び立つ。


涙・涙・涙。
大事な人への思いが、大事な人との約束が、
ひきこもりで、つまらない毎日を送っていたカールをふるい立たせる、彼に夢をもういちどみさせる。


それから、いろんな困難や出会いがある。
エリーと語っていた、あの夢のパラダイスフォールまで、南米の奥地までやっていくる。

そこで、一緒に旅を続ける、少年ラッセルに言われる、
「誓って、ケヴィン#を救うって」
その言葉でカールはもう一度思い出す、エリーが出会った頃言った言葉、

「誓って、私をパラダイスフォールに連れてって!」

#ケヴィン とは、旅の途中で出会った鳥で、悪者に狙われている鳥
そして、くしくも、悪者とは、子どもの頃の憧れの人、あの冒険家のマンツだった! 
輝かしい パブリック イメージと、汚れてしまった心を持つ憧れの人のもう一つの姿の落差・・・


そして、いまいちど エリーの 「私の冒険ブック」 を開くと、パラダイスフォールの写真が張ってあるページの続きのページに、自分とすごした エリーとカールの、一緒に年月を重ねていった日々の写真が沢山貼ってあるのに気づく。そして、エリーが病床に書いたであろう言葉が最後にそえてある。

「幸せな日々をありがとう。 こんどは、あなたが新しい冒険に飛び立って」

カールとの日々の写真たち。
エリーがどんな思いで、大好きなカールと死に分かれていったか。
その写真たちや、メッセージを、どんな思いでカールが読んだか。
涙・涙・涙。


ケヴィンなんてどうでもいい、と思っていたカールだけど、救出に向かう事を決心する。
風船がしぼんで家が持ち上がらなくなっていたので、エリーとの思い出の大事な大事な家財道具を全部捨てる ー パラダイスフォールの横に、自分とエリーの椅子だけ綺麗に並べて。

しかし、ケヴィンを救出する過程で、家を失うことになってしまう。
あの、命に代えてでも守ろうとしてきた、エリーとの思い出の家を。
でも、カールは飛んでいく家を静かに見守る。
だって、エリーは書いていたもの、 新しい冒険に旅立って、と。

涙・涙・涙。


ケヴィンを、彼女の子どもたちが住んでいるアマゾンの秘境に連れもどし
カールとラッセルは、自分達の町に帰ってくる。

ボーイスカウトの表彰式シーン。
ラッセルは、両親が離婚しているから、カールが父親役として一緒に檀上にあがり、ラッセルに 「お年寄りのお手伝いをした勲章」 のバッジをつける役を担う。 カールは、特別に用意したバッジをラッセルの胸につけながら言う、「君はお年寄りを助ける以上の経験をした、様々な困難を乗り越え沢山のことを学んだ本当の冒険家だ。」 お母さんが、観客席からちょっと涙を流しながら見守り拍手をしている。

ラッセルが、ちょっとおバカで人がよくておデブちゃんで、友達からからかわれていそうなキャラクターに見えるから、なおさら泣ける。

涙・涙・涙

以上、主観に満ちた映画感想でした~。
泣くって、科学的にもストレス解消効果が証明されているそうですよ。
by totoatsuko | 2012-03-14 19:39 | Comments(0)
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