いざ
わたしたちは、ほんとうに沢山のひとたちに支えられています。
人だけじゃない、地球にも、なにか大いなるものにも。
感謝しても、しつくせないくらい。
そんなありきたりのこと、人が教えてくれるし、本にも書いてあります。
でも、自分の体や心を削って体験しないと、決して本質的に、その重みには気づかないものです。
人生は、小説のように他人の人生を読んでいるように生きていては真に自分を生きられない。
自分で試してみて実験しながら転んだりつまずいたりして涙を流したり、
頑張った結果うまくいってその喜びを体を震わせながら感じたりすることで、
与えられた命を大地に根をはって自分しか描けない絵を創造する過程を生きることができる、と思う。
そう信じて、あなたたちを育てさせてもらっています。
そう信じて、自分の道を生きています。
悲しみも怒りも、喜びや安心感と同じくらい大事な味覚。
甘いだけのお菓子なんておいしくない。
苦味も渋みも辛味も知っているから、甘味も楽しめる。
どんな感情も同じくらい大事。
避けるべき感情、というのはない。
酸いも甘いも全部味わい尽くせる、そんな心の体力をはぐくめば、
人生はもっと味わい深く、面白くなる。
こころの持ちよう、自分や人の気持ちを察するちからが、
ごまかしがきかない 「生きざま」 が その人の「背中」 に反映される。