WS報告

先月に続き、粘土と色と声 + お話づくり という内容でした。
お話し、ファンタジー をつくる、というのが、ここでのWSでは試みていなかった新しい要素です。
まず、恒例の声をみんなでだして、自分を感じてみました。
興味深かったのが、ある人は
「今週はすごい疲れた、業績出せなかったなー と思ってきたのに、出てきた自分の声がとても明るかったので、わたし元気なんだ、仕事せいで疲れてると思ったけど、エネルギーに満ちている自分を感じ、不思議だったし、嬉しくもありました。」
ある人は
「ここのところ、とても忙しくて、分刻みのスケジュールで、そんな声でした。」
と本人はおっしゃったのですが、いつもの彼女の声(絞り出すようなもの、濁音)と比べて、澄んでいたのが興味深かったです。
ある人は
「声を出していると、なんだか、自分の体がゆがんでいるように感じて、座りなおしたり、手をさすったりしてみました。声を出さずに皆さんの声の中にいると、すごく安心して心地よかったです」 というコメント。 お腹の赤ちゃんたちも、そうやって外界の音によって、不安になったり、安心したりするのでしょうね。
声のアクティビティーについてシェアリングが終わったら、
声を出していたときに自分の中で浮かんだイメージを色にしてもらいます。
いろんな場所が描かれました。
そして、お話しづくりに取り組みました。
自分の書いた絵の世界に 「ある一人の少女がいました。名前は~ (ちゃん)です。」 で始まるお話し。
彼女が、どこから来て、どこに向かっているか、 というのを念頭に、ざっくりな情報を紙に書き出します。
そして、それをもとに、音楽を聴きながら、粘土で、お話しの登場人物や風景を作っていきます。
シンプルな筋書きや情報から、イメージやお話しが自然に膨らんでいくのが面白いです。
あるお話は
まなちゃん(仮称)は、井戸にお水を汲みに来ました。
自分で本で道のりをしらべて、一人できました。
井戸の水面にはまるい月のひかりが輝いています。
水をくもうとしていると、むこうのほうから、「遠くへいっちゃいけないよ」 という男の人の声が聞こえます。
まるで、そっちにいったら悪い事がおこるかのように、まるでここまで来たことが悪いことのように。
まなちゃんは、遠くにいくつもりもないし、この不思議な力をもつお水を汲んで町にかえって、みんなに分けてあげようと思っていました。
というお話し。
あの声はなんだったのか?
自分がいい事をしようとしてる、いい方向に変わろうとしているのを阻止するような声は?
そして、まなちゃんの変化も記するべき点。
まなちゃんは、これまでとても内気で、人前で話すのも苦手で、一人で本を読んでいるタイプだったのに、
今日は、じぶんだけじゃなくて、みんなのために、遠く離れたところまで、一人で出向いてきたのです。
外に出る勇気、みなと関われるだけの自信がはぐくまれたのか、、、心の変化のあらわれでしょう。

というところで、第一回のお話しは終了。
それぞれが作ったお話しと絵の話をグループでしてから、その続き、その次のシーンを粘土でつくります。
アートワークをしながら膨らませるお話しは、自分のエゴが弱まった状態、深い部分の自分が反映されて、顕在意識の自分が想像していないようなお話しが展開されていきます。
次のフェーズでは、、、
まなちゃんは、お水を持って帰るみちのりで、でこぼこだった体が、つるつるの綺麗な丸い形になりました。
みんなとまるっきり違う、とても美しいまなちゃんを でこぼこで 不安定に立っているみんなは まわりを取り囲んでみています。 その変化に興味があるけれど、話しかけられない。
まなちゃんが、カエルを王子様に変えてしまうような、そんな不思議なお水をもっていることも知らないようです。まなちゃんは、丸い球体で重心もしっかりしているので、自由にうごきまわれます。 でも、いまは動かない。様子wぽみているのかも、みんながかかわってくるのを待っているのかも・

そんなお話しでした。
この方は4回くらい、毎回参加されているので、そのすべてのプロセスが繋がって、
今日のまなちゃんんお美しい変容がおこったように思います。
ただの創作おとぎ話なのですが、
このプロセスでは、 実は 自分の道のり、自分の状態がしっかり反映されているんですよね。
自分で話の展開に驚きつつ、潜在意識が教えてくれること、励ましてくれることにアクセスします。
粘土も2回目だと、2回目よりもっとリラックスして粘土と対話できた、という声もでました。
次回は、10月1日(土曜)です。