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プレイアウト - ショックの緩和方法

被災地のことを思うと、心が痛み、いたたまれません。
やっと やっと避難所でもう会えないと思っていた家族と会えた! 
という新聞記事には、涙が流れました。

「家族」のかたち。
家族や友を思う気持ち。
お互いを思いやる気持ちの温かさ、
思いやる人と人との関係・信頼関係・繋がりがもたらしてくれるもの。

危機になって初めて、その重みを感じる人もいるのかもしれません。
でも、危機になってから大事さを分っても、失ったもの、捨ててきたものは帰らない。
人と人との関係は、ゲームのように自分の都合にあわせてリセットすることはできない。



子供たちが、金曜以来「地震ごっこ」を何度も何度もやっています。

さすが! と思いました。
PTSDなどのプロフェッショナルなケアの手法の一つに、play out というものがあります。

それを、自分たちで自ら遊びに取り入れてる。

こどもは、大人のように「言語や会話の中で」
自分の受けたショックを人に伝えたり、
共有したり、共感を示すことで感情や体験を消化することができにくい。

消化できずに傷を放置しておくと、後にトラウマと呼ばれるような、無意識の層にその未消化の体験が大きく陣取って、日々の感情や価値観や生き方に大きな負の影響を与え続けてしまいます。
ー プロフェッショナルな心理的ケアプログラムでは、場合によっては大人相手でも使える手法です。

ごっこ遊びを通して、いろんな役柄を体験し、感じているものを「演じる」ことで、
その事件を客観化し、全容を把握し消化していきます。
あとは、絵にしたり、替え歌にしたり、という手法もあります。
その時の状況を絵に描いて、それを誰かに説明することで、消化のプロセスを促すことができます。
言語を持っていない子供・人でも、「書くこと自体」が、大きな心のプロセスの助けになります。

なので、子供がそういう遊びをしていたら、
不謹慎、などと諌めずに
おおいに奨励して、
いっぱい気持ちを発散し、いっぱい彼らなりの言葉でいいので喋らせてあげて

大人は共感する態度をしめしてあげられれば、と思います。

自らそういうアクティビティーを出来ない子どももいるので、
大人からうながしてあげてもいいと思います (でも、嫌がったら無理させないで)。

そして、必要ならたくさんスキンシップをとり、大きな気持ちで抱きしめて
守られている感覚を体験させてあげてください。
自然の中でゆっくりすごすことも気持ちをやわらげてくれる助けになります。

そういう話を、今朝保母さんにも話して、子供を預けてきました。

一見影響をうけてないように見える子供でも、無邪気な笑顔をみせている子供でも
実際彼らがどう思っているか、感じているかははかりしれません。

大人たちは色々知っているから、まだ心がざわざわしてるし、当分してると思います。

出来れば、それは大人同士で話をすること、お互いの話をきくことでケアしあい、支えあい、
「日常」をとりもどし、できる限り通常通りの生活をし、
大人たちができるだけ心おだやかにすごす、その「背中をみせてあげること」で
(言葉で「落ち着きなさい、心配する必要はない」、と指示してもあまり意味が無い)
心のざわざわを子供にできるだけ伝染させないでおくことができたら、と私は思っています。
ーとはいえ、子供は大人の心理を鋭く察するので、フェイクで平静を装っても見破られますけれど。




大人の間では、今起こっている現象を茶化して話したり、
対岸の火事のように話したり、悪質なチェーンメールを発生させたりして、
人々の不安を煽ったり、まわりをいらだたせる、
などの方法でしか自分たちの不安を「共有」したり「消化」できない人もいます。
無意識にやっている場合が多いので、自制できないだろうし、
聞いている人は、どうしてそういうことが出来るのか理解できないまま
イライラしてしまうかもしれません。

とても残念なことです。

とても大変な状況なとき、「笑い」は一瞬で人々の気持ちを明るくしてくれます。
茶化すことで笑いは生まれ、笑いが共有できた人の心は、
一瞬でも闇から逃れることが出来るでしょう。
でも、不特定多数の人がその会話をきくような状況下では、控えたほうがいいのかもしれません。


ショックは、少し時間がたってから、何度も違う形で現れてきます。
人々の、子供達の様子を見守っていきたいと思っています。

そして、私に出来ることをやっていきたいとおもいます。

米国認定音楽療法士・グリーフカウンセラー
灘田 篤子

音と色を使ったカウンセリング
by totoatsuko | 2011-03-14 11:22 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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