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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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その場の人間関係を音楽に例えてみる

子供がとつぜんへそ曲げて、にっちもさっちもいかない状況になったときとか
子供どうしがケンカして、タイヘンなときとか、
私も対応しきれず、ギャーギャーを放置、

とか、
対応に困ったり、自分がきーーーー、っとなりそうになっているとき
子供が言ったこと、やったことを、パーソナルに取らず、

文句をいうことで、暴れることで、何を私に伝えたいんだろう?
どんな気持ちやニーズを表そうとしてるんだろう?

と、いっぽ引いて、頭をつかって冷静に対処する、というのは一つの手。

Garyの講演をきいたあと、ふとアタマで状況を解釈するのではなく、
この、わぁぁぁぁぁ っとなっている状況を「音楽」に例えると、今どんな音が鳴ってるだろう?
って想像してみよう、と思いつき、やってみると、
自分もクールダウンできるし、
なんだかとても面白かった。

現代音楽みたいに、不協和音がいっぱいな感じとか、
ストラクチャーがあいまいで、それぞれの楽器が好き勝手してるような曲とか、
カルテットみたいに、お互いがソロパートをせめぎあってるとか、
デュオでも、かたっぽが主で、どっちか伴奏で、 でも伴奏はふつふつと何かを溜め込んでる感じとか、

そして、面白いのは、
ケンカも、音楽に例えられると、ある一種のbeauty をもった作品になる、ということ。

例えば、
ケンカのはじめ、 なかんじのオーボエのイントロ
それに反撃、フルート
それとは関係なく、コンスタントに流れ続ける、コントラバスの音

それらが、メロディーやハーモニーを変えながら、音楽を展開していく。

例えば、、、
もういい! ってオーボエが音楽から離脱し、急な空白が譜面に生まれたら?
フルート とコントラバスは、どう音楽を続けるのか? いっしょに、突如音楽をやめるのか?

音楽が展開していくには、あるいは、終わるには、いろんな型、がある。
最初の主題のメロディーを、アレンジして、繰り返し登場させていくのか、
第二主題を送り込み、それから第一、第二主題を絡ませて、また第一主題に戻るのか?

ABA と展開してコーダ(曲が終わるためのメロディー)がこの曲にはつくのか、つかないのか?


この間は、じゃ、私は、第一主題の展開形だ! とおもって、
子供の怒った顔やしぐさやセリフを真似して、演じてみたら、
急に子供が大笑いをはじめて、
それで、また全く違う音楽の掛け合いが、子供と私の間ではじまった。

今、子供とのやりとり、子供との距離で、どんな音楽(それは、既成の曲である必然はない。)がながれてるかな? そう思って、今おかれている自分の状況を想像してみたら、結構たのしい。

子供との関係だけじゃなくって、
コミュニケーションがうまくいってないときだけじゃなくても、
そこで奏でられてる音って何だろう? って思ってみる。

幸せだなぁー、と感じていて、
そこに存在する音楽を心の耳できくことができたら、
幸せかんが、倍増する。
by totoatsuko | 2010-08-16 23:09 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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