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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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合気道 @ Living Dreams

5月に参加したTED X TOKYO で知った、Living Dreams という、東京の児童養護施設(実の親や家族となんらかの理由で一緒に暮らすことが出来なくなった子供たちを引き取る施設)の子供たちむけの、アートキャンプ、

グループメンターとして参加しています。

私のチームは、7-9歳の男の子と女の子、8人くらい。
でも、他のチームの子供たちとも沢山交流します。

ついつい、職業病でこの子達はどういう経緯で施設に入ったのだろう?
この笑顔の下には、どんな心が置き去りにされているのだろう、、、
と自動的に感じ取ろうとする自分を制して、
音楽心理療法士としての自分はおいといて、
純粋に、初対面のこどもたちと「出会い」「親しみ」「深める」課程を、楽しんでいます。
大人の初対面の人との関係の深まり方とは違うところがあって、面白い。
そのなかで、自分が何を感じているのか観察して、それも楽しんでいます。

プロの写真家や音楽家、ペインティング アーティスト、マジシャン、合気道の先生、ヨガの先生・・・
子供に便乗してワークショップに参加しているけど、
こんなプロフェッショナルな人たちと交流できるのも、とっても楽しい。

今日は合気道。人生で初めてみたのだけれど、哲学の面でものすごくおくが深いことを知る。
日本文化の、相手とマトモに戦わない、攻撃されてもかわしつつ、これ以上自分が攻撃されないていどに相手を床に沈めるが、しずめられる相手も、相手に静められる課程をたのしみ、相手の呼吸をよみながら、自分の負傷を最低限にするために、気を、間を合わせる。

まさに合気道。

アメリカの、あるトランスパーソナル心理学Ph.D プログラムには、合気道が必修のクラスとして名を連ねている。何故だかさっぱり分からなかったけど、実際の合気道をみて、その動き、二人の調和された戦い、というよりは混じりあいの呼吸や哲学が、なんとなくトランスパーソナルな考え方につながるのが少し分かった。

戦わない、正面から相手の攻撃を受けない、相手に致命傷を負わせない、
すごい日本的。

ターミネーターのような、心を持たない残虐な相手だったら、
ーそんな戦い方が、そんな生き方が、そんな人間関係が、今の日本では増えつつあるので
相手を殺すか殺されるか、という殺伐と緊迫した状態だから
そんなことは言っていられなくて、
(それでも、自分のありようが、相手の心を引き出せれば変わるのかもしれないけど。。。)
とにかくどうやったら相手をやっつけられるだろうか、
どうやったら早く相手の息の根を止められるか、
と考えなくてはならない。

そういう鋭い気持ち、というのは、
本当の戦いの場でなくても、私たちは日常の人間関係に持ち込まれているはず。

(まぁ、全力を出し切ってお互いの全てを、相手をかまわず出し切るることによってでしか分からない自分自身の、そして相手の本性、というもはあると思うし、殺しあって、死と再生のプロセスという強烈な体験をすることでのみえられるものもあるが。)

合気道の場合、
みていたら、バン! と凄い音はしてるし、ヒトは空で回転してたりするんだけど、
なんだか猫のじゃれあい、というか
相手に向かっていっているんだけど、殺意も敵意も競争心もなくて、
相手と体をまじえ、相手の体を投げたり、自分が投げられていくなかで、
両者の間で、そして、両者の周りで、エネルギーが回り始め、
最終的に、そのぶつかり合っていたエネルギーが、同じ方向にまわりはじめて、
なんらかの調和をうみだしていくようなプロセス。

ホントは、じゃぁやってみよう!タイムで参加して体で感じてみたかったのだけど、
あいにく巻きスカートだったので断念・・・ 残念。
by totoatsuko | 2010-07-27 17:35 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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