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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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CMとかTVとか

口臭があるひとには薬局で売っている口腔洗浄液ってやっぱりいいんですか? とCMを思い浮かべながら最近ヨーロッパの最新歯科事情についての講習会をうけてきたばかりの衛生士さんにきくと、
いえあの手のものは、口臭を引き起こしているバイオフィルム(歯の表面を覆っているばい菌が住んで増殖する薄い膜)内にすむばい菌(においのもと)には届かない上に、良いばい菌まで殺してしまうし、毎日強い刺激のものを使っていると口腔内の悪いばい菌に耐性も付いてきます。CMみたら、すごくいいものみたいにみえますよねー。口臭は、バイオフィルムを丁寧な歯磨きでとってあげて、歯の下のほうに入り込んで歯ブラシでとれないものを歯医者さんでとってもらえば、簡単に根本的になくなりますよ、
とのコメント。

田舎で無農薬畑を数十年つづけている80近いおばあちゃんは、
TVで言ってる事はみんな嘘じゃ。二毛作したら畑が疲れるとか、いい肥料を使わないと、作物が続けて収穫できない、って、そんなことない。土の表面におるこの虫さえまめにとって、この虫が上にあがってこんかったら、肥料あげんでもちゃんと育つ、と断言する。

どちらも現場で長年やってきている人の弁だから、そこに一定の真実はあると思う。
その考え方が全てだとは思わない。
ただ、歯の治療も農業も、個人差、環境差、経験差があるにしろ、両方ともがTVという世間ではクレディビリティーがある情報を提供していると考えられているものと真っ向から反した考え方をしているのが興味深い。


添加物のおそろしさの話とか、成長ホルモンを与えられて育てられた動物たちの肉の話とか、回転寿司のネタの作られ方の話とか、牛乳の話とか、、

世の中、本質的な事や、真実は、どうして広がらないんだろう? 
どうしてうまくマーケティングに乗れないケースが多いのだろう?

消費者、製作者、業者、団体、政府などが複雑にからみあい、それらが利害関係にあるって、凄い事だ。

心のケアの業界もそう。
表面的に心をケアする、サポートレベルのアプローチは病院で取り入れられていたり、国家資格になったりして普及しているが、本人のコミットメントを要する心の深いところを扱うアプローチはメジャーにならない、雑誌もTVも他のアプローチとくらべて、滅多にとりあげない。

真実は知る人ぞ知る?多くの人が共有するものではない?
なぜ?
求めてないから?真実をみることを?
真実を見る事は、時に心がとても痛むから?
世界の見方を変える事を自分に強いなければならなくなるから?

手軽じゃないから?


口臭をなくすために、日々の歯磨きスタイルを根本から見直し、歯医者に何度か通う、よりは毎日ミントの液体でうがいをすればOK,って気になれるなら、それにこしたことない。
朝から晩まで手で虫の駆除をするよりは、農薬などを使うほうが経済効果もあるだろうし、体力も消耗しない。
セラピーなんて訳分からないかんじのものへお金はらって、自分の心の底、みたくもないどろどろしたものやみたくもない心の闇と命がけでとっくみあうプロセスにエネルギーを使うより、投薬で一時的に眠れたり不安感が解消されたり、目先の物の見方を変えるアドバイスを貰って、数日すこし明るくすごせるようになる気になるほうが、どんなにか楽に克服できた、と自分を誤魔化せるか・・・

物事の本質を見つけること、それと向かい合うこと、は時間がかかるし、自分の心と体を使って与えられた情報を自分で吟味しながら確かめていかなくてはならないから、凄くエネルギーがいる。じっくり腰をすえて物事と取り組み、時間をかけて消化し、消化したものをオペレートして、自分がなっとくする結論や方向を見つけていくプロセスは、スピードを求める現代の生活スタイルや考え方に合反するかもしれない。まわりの人は、一連のプロセスの進行の遅さに待ちきれなくてイライラして、その人のプロセスの途中でプロセスを中断させたり、プロセスをぶっ壊したり、むりやりひん曲げて結論に突っ込ませたくなるかもしれない。

残念なことだ。
与えられた答えが、あたかも自分にとっての答えだと丸呑みしてしまう習慣は、恐ろしいことだ。
by totoatsuko | 2010-06-09 22:33 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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