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がま口バッグ

とても とても気に入っていたがま口のバック
大きめのノートも書類も余裕で入るくらいの大きさのバッグ
何年も毎日使い倒して、ある日金具が壊れて、自分で直して使っていたけど
とうとう直せない壊れ方をして なくなく旅先のロンドンのゴミ箱においてきた

それからもう5年くらい経つかしら
私の愛したがま口バックのデザインとは全くちがうけど
あるがま口バックに一目ぼれした

モノが増えるのが好きではない、
出来るだけシンプルに生きたいと思っているので、
すごく迷った。
今、バックがなくて困っている訳ではいない。

でも、やっぱり欲しくて欲しくてしょうがない自分がいた。
がま口だったら、なんでもいいわけじゃなくて、
あのがま口バックが好き!
でも、どうしよう・・・

このバッグを肩にかけて出かけるときは、
すごく嬉しい気持ちになる。
どんなに見つめても見飽きない。

どうしてこんなにがま口に魅かれるんだろう?
自分でも不思議で 不思議で・・・

と思い巡らしていると、一つの思い出がよみがえってきた。
幼稚園のころ、きっとそう。
毎年一月三日は、祖父母と宮島へ初詣に行く慣例。
両親と離れて、祖父母と特別な場所に遠出するのが嬉しかった。

ある年、叔母にもらったお年玉で、宮島の縁日でがま口のお財布を買った。
もしかしたら、それが人生で初めて自分のお年玉で自分のものを買った経験かもしれない。
赤い和文様のちいさながま口で、その後しばらく使っていた。

使っていた、といってもそんな年齢だから、
自分で買い物するなんて機会は滅多になかっただろうけど、
小銭がじゃらじゃら入った、すこし重たいその財布がある風景はなじみがある。

もう少し大きくなると、もうそのがま口に小銭が入っている記憶はなくて、
引き出しに捨てられない思い出の形見のように、ずっと同じ場所にしまってあった。

たまに実家に帰って、引き出しをあけるといつも無意識に見かけていた気がする。
今もあるんだろうか?
よく思い出せない。

でも、思い出せるのは、
やさしい祖父母の笑顔と
新年の初々しい気持ちと、
遠出するドキドキと、
いとこ達とじゃれあって笑い転げている風景。

だからかしら、意味無くこんなにがま口に魅かれるのは。
by totoatsuko | 2010-03-18 17:27 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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