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仮面をつけたりはずしたり

人はみな仮面/persona/パソナ を使い分けて生きている。
人はみな、一つ以上の役を演じることを求められ、生きている。

会社員であり、息子であり、どっかの行きつけの店の客であり、e.t.c.

この間、退職を機に社会から孤立した男性のドキュメントをみたが、彼は会社員、という仮面と他の仮面をその時々に応じて使い分けることができず、いわゆるモーレツサラリーマン という役柄のみを数十年演じ続けた結果、体を壊し、熟年離婚し、会社員以外の仮面(夫、父親、住んでいる地域の住民 等)を演じる必要がなくなり、誰からも文句をいわれず、心おきなく会社員の仮面をつけていられるようになったとき、会社員生活を終え、社会から孤立してしまった。会社員時代に出来た友人は、会社員の仮面を脱いだと同時につながりは消滅してしまった。

誰も彼に会社員という仮面をはずしてはいけない、と言ってはいない。家族との時間をほとんどもたず、父親や夫の仮面をかぶらない、と決めたのは意識的ではなかったかもしれないが、彼の無意識の選択だった。ただ、彼は当時は気づかなかった、自分が会社員の仮面を脱いだことが無い、というのを。それゆえ、家族との関わり、社会との関わりを失っている、ということを。

母親という仮面も、すごく外しにくい仮面だと自分の経験を通して思う。
小さな子供って常にお母さんを求めてくるし、それに応えてあげたらすっごくステキな笑顔を返してくれるから嬉しいしもっと被っていたい、と思う。本能的にも子供と肉体的に離れるのに不安を覚えるお母さんもいるから、そうするとなおさら瞬時もお母さん仮面をはずしにくい。お母さん業から離れること、離れて、例えば一人旅に行くことに罪悪感を感じたりもするかもしれない、自分の内面から、あるいは社会的な批判を受けて。そして結果的にはずすのを、一人旅に出て、他の仮面を演じることを、他の人生の側面を体験する事をあきらめる。

子供が成長して、そんな感じのお母さんが子供との関係の中で必要とされなくなっても、何十年もはずしたことが無い仮面だったら張り付いてとれなくなってしまうのも理解できるきがする。

出来れば、色んな仮面を自由に自分が付け替えたいときに付け替えながら生きていけたらいいのに、と思う。
仮面をかぶる「自分」がいつ、どんな仮面をかぶって、どんな役を演じ、楽しむか、生きるか決める。

周りや自分の罪悪感から無意識のうちに知らずしらずなんだかよくわかんない仮面をかぶって求められるがままのキャラクターを演じて、本当の自分が分からなくなってしまわないといいな、と思う。

プラス、仮面を与えられるのを受身いるのではなく、演じてみたい仮面・仕事・役割 があれば、自分から作っていけたら、もっと人生がカラフルに主体的に楽しめる、あるいは修羅場をくぐっていけるのかもしれない。
by totoatsuko | 2010-02-10 05:27 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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