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みにくいあひるの子

women who runs with the wolves という本を読んでいる。
まだ全部目を通していないのだけど、心の中でもやもや考えていたことをうまく書いてくれていた。

赤ん坊は保護者なしでは生きられない。
自分の足でごはんをみつけ、天敵や悪天候から身をまもるすべを身につけるまでは。
それだけではない、人間の私達は精神的な支えとなる人を求める。幼少時、多くの場合それは親だ。

しかし自分の産みの親が、自分の心の魂の本当のお母さん・お父さんであるとは限らない。
虐待する親などは分かりやすい例かもしれないが、そうじゃなくて、とくに大きな問題を親子の関係の中で持っていなくても、その親子関係は「親子関係」でないかもしれないのだ。

血がつながっている、という理由だけで、
親が100パーセント自分の子供の望む親の姿であることは出来ないし、
子供も自分の理想を親に見出す、求めることは不可能な場合が多い。

醜いアヒルの子のように、親と思っていた親は自分が必要な愛情をくれなかった。
他の兄弟からも疎まれ、追い出されてしまった醜いアヒルの子はお母さん探しの旅にでた。
たまたま、このアヒルの子にとっては辛い家庭環境、家族との関係だったのだが、他のアヒルの兄弟にとってはすばらしいお母さんで、居心地のいい家庭環境だった。

さまざまな困難を通り抜けた後、醜いアヒルの子は白鳥のお母さんを見つけ、自分と似た様な姿をしている子供の白鳥をみつける。

この物語では、生理的母親でないアヒルの元で孵化したがために不幸せだった白鳥の子が、自分の生理的母親を見つけてハッピーになる、という関係のダイナミックスだが、women who runs with wolves の筆者がこの物語を通して言いたかったのは、「自分の母親」とされている人から「自分にとって母親から必要としているもの」を受け取れないことも普通にある。そういう場合は、その母親を責め、その関係の中でもがき続けるだけではなくて、自分で「精神的な母親」 soul mother とでも言おうか、を探しにいく旅にでればよい、という事。

自分を産んだ母親が、生理的な父親が、自分にとっていい存在でないからといって、その人たちが悪い人なのではない。ただbad matching・ 相性があわなかっただけ。 血が繋がってるから仲良くあるべき、といわれても、そうあれない場合だってあって、それは誰が悪いわけでもない。たまたまアヒルのママを持った白鳥だっただけ。

同じようのアヒルのママが自分には理解出来ない子供を持ったとき、むりやりアヒルとして育てようとするより、理解できない子供が必要とするサポートや母親役になってくれる人を見つけてくる手助けをするような関わりを持てば、理解できない子供と傷つけあう関係を回避できるはず。

とはいえ、頭で分かってもなかなか自分の親や子供に期待する気持ちはそう簡単に変えられない。でもセラピーでその気持ちをひとつひとつ拾って気持ちに向かい合っていったらきっと自分のsoul mother/ soul child をみつけよう、って気になれる。自分の親が心の親でないことも、それは辛いことでもあるけれど、受け入れていく道のりを見つけられる。そして、自分の親と、子と、「親子関係」というものに対して自分が持っている先入観によって縛られてしまっている自分達を超えた関係を築くことができる。

自分の母親に、母親を求めなくてもいいんだ、無理に、この母親の子供、という役を演じなくてもいいんだ。
みにくいアヒルの子は、自分の母親を探しに行った。アヒルのママはこの子を自分の子として育てるのを放棄した。お互い一緒にいてお互いにとってよくない、という悲しい事実を受け入れて、それぞれが決断した選択。

この世の中に、私の魂のお母さんがいて、見つけようと思えば見つけることが出来るんだ、とおもったらすごく気持ちが明るくなった。それも、一人だけじゃないかもしれない。

もしかしたらもう出会っているけど、気づいていないだけかもしれない。
その人と精神的な母親&子供、という繋がりを築けるはずなのに、気づいていないから友人・知人どまりになっているだけかもしれない。自分を心から愛し、心から受け入れ、心から応援し、疲れたときは何も言わずに暖かいベッドを用意してくれる、一番の理解者。私にとっては誰かな・・・・

明らかにその一人は、NY時代の私のセラピスト。私が生まれ変わる手助けをしてくれた彼女。

P.S この文の「お母さん」は「お父さん」にも置き換えて読んでもいただけます。ただ、お母さんという女性性に求めるものと、お父さん父性性に求めるものは全く違ってくると思います。
by totoatsuko | 2010-02-02 15:14 | Comments(0)
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