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ルービン美術館

ルービン美術館_d0065558_16111142.jpgユングの Red Book という凄く分厚くて大きくて美しい本があるのを最近知って気になっていたので、先生にそのことを話したら、NYのルービン美術館で今みれるわよ。

<写真は美術館のHPから>


NYのJung foundation book storeではもう完売でおいてなくて見れないから、興味があるならそこに行くといいわ。

と言われ、そんな美術館あたっけ?と思いながら住所の場所にいくと、ありました。
昨年10月にOpenしたばかりのNYで一番新しい美術館なのだそうです。

JungのRed Bookの特集が組んであったほかに、曼荼羅や仏教とは少しちがうJainという宗教の存在についての展示もすごく興味ぶかかったのだけど、なんだか気が遠くなって、自分のunconsciousと人のunconsciousが深いところで繋がっている、というのをなんとなく感覚的にふぅっ と感じた瞬間は、映像で、まず地球儀のチベットの国の上空から見た画面からどんどん遠ざかって・ズームアウトしていって、地球から100万年、1000万年離れた所からみる地球(あるいは、もう地球は散っちゃ過ぎて銀河系の一部となっている風景)をみせてくれる。 

そしたら、地球なんてほーんとに数え切れないくらいの小さな小さな、もう目に見えない小さな惑星の一つになっていて、でもその一つ一つが銀河系を組み、その銀河系が!星の群れをなして、宇宙のほんの限られたスペースだけ!を埋めている。加えて、その宇宙の事で分かっているのはほんの一部。

惑星の誕生の写真があって、1週間カメラのシャッターをエクスポーズしたままで出てきた画像。
これは、100万年前の星の状況を捉えたもの(光が届く時間を計算したらそうなるらしい)、と解説をよむと、100万年!

なんだか、自分が地球がちっぽけなちっぽけな存在に感じられて、
一瞬地球が滅ばないように何とかしよう!ってかんばるのって意味がないように錯覚してしまった。
何兆億だかなんだかの惑星のうち、地球一個なくなったって、宇宙は何も変わらないよね、と。

それと同時に、どんなにズームアウトしたら目に見えないほど些細なものでも、ちゃんとみたら、一人ひとりの人間が一生懸命生きている、というのは紛れもない事実で、地球が滅びるようなことが起こっていくプロセスでは、心がかき乱され絶えられない痛みをかんじるのは事実。

見えないから、些細なことに見えるから、ちっちゃい事だから、きっと周りにおおきな影響を与えないだろうから、その存在、その存在のありかた、進み方、歴史を無視していいって訳では決してない。

ズームアウトした映像は、中間点で今度はズームインしていって、もとのヒマラヤの国の地形が見えるところまで帰ってくる。

データや知識をテクノロジーを使ってこんなにも見る人を魅了するものに作り上げたのはすごい。
お立ち寄りされる機会があれば是非ー。

ちなみに、チベット料理が食べれるカフェは、お昼時、とても混んでましたよ。
by totoatsuko | 2010-01-25 14:28 | Comments(3)
Commented by Kawabataです at 2010-01-26 10:26 x
イームズの映像作品、Powers of Ten を思い出しました。
シカゴの公園でピクニックをしている映像から、
10の10乗ずつズームアウトしていき、宇宙の端までひとっ飛び。
そこからグーンと戻ってきて、今度は手の皮膚の中に入っていく...
ミクロとマクロがリンクして、宇宙と自分が同じな気がして、
小学生の私の世界が開けた瞬間。
実験映像的な作品ですし、今観るとレトロな風合いですが、
それでも色褪せないスケールに酔いしれます。
夜空を見上げたくなるんですよねー
Commented by totoatsuko at 2010-01-27 18:28
へぇー、そんな映画があるんですね。 またあの神秘的な映像が見たかったらその映画、借りてきましょう。
Commented by kawabata at 2010-01-27 19:21 x
ははは、好き過ぎてDVD買いましたー
道楽は止められません(^^;
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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