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Pleasure と Joy

d0065558_10381990.jpg 幸せには二つの種類がある と映画監督のジョージ・ルーカスが Pleasure とJoy という言葉を使って話しています。

刹那的なpleasureと
人と共感できる永続的なJoy。

Pleasure 何か自分を楽しませるもの、
楽しいお出かけやイベント
刺激的だったり気を紛らわせてくれる人間関係や出来事
それらは 日々をインスパイアしてくれる事もあるけれど 
Joyとは違う。

Joy 永続的な喜びは、自分が努力し、自分自身もその渦中にいて常に進化し続け積み重なっていくもの
責任も伴うし、バラ色単色ではない、様々な色合いが複雑に絡み合って構成されているのが 
私にとって永続的なJoy.

火遊びがPleasure なら
永続的なパートナーシップはJoy ?

他にも色々あるけれど、
音楽療法の世界や仕事、家族との時間、が私の幸せ、私のJoyのコアなところにあるな、
とこれを読んで思いました。

ということは 
Joy は人生そのもの ってこと!?

以下Webページから、幸せについてジョージ・ルーカスが話している箇所を引用

幸せには2つの種類がある

もうひとつの話は、他のスピーカーの方もお話していましたが、幸せについてです。

これまで生きてきて気づいたのは、幸せには2種類あるということです。
それはPleasureとJoyです。

Pleasureは短命で、1分や1時間、1カ月くらいしか持ちません。ピークは低くなったり、とても高くなったりします。次に同じピークに達するには、2倍努力をしなければなりません。ドラッグのようなもので、やり続けなければ消えてしまうのです。ショッピングでも何でもPleasureの質は同じなのです。

一方Joyは、感情の反応という意味ではPleasureほど高くはなりません。しかし継続し、呼び起こすことができるのです。Pleasureではできません。Pleasureほど強力ではなくとも、長く続くのです。

Pleasureを得た人は、もっと金持ちになりたい、もっと車が欲しいと言い続け、最初に車を手にした瞬間を追体験することはできません。それだけなのです。それがピークなのです。

3機か4機の新しいガルフ・ストリームジェットを手に入れたら、近づけるかもしれませんが、それをやり続けなければいけません。そしてついには資金を使い果たしてしまいます。そんなことはできません。Pleasureのピークを維持し続けようとすれば破滅するのです。

Joyは永続します。Pleasureは純粋に自己中心的な考えです。すべて自分自身に関するPleasureで、利己的な感情です、貪欲という自己中心的な動機から作られます。

Joyは共感です。他の人やモノに対して、自分を捧げるのです。継続することによって、Pleasureよりもずっとパワフルになります。Pleasureにこだわっていれば破滅しますが、Joyを追いかければ永続する幸せを見つけることができるでしょう。
(引用おわり)





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by totoatsuko | 2015-07-08 10:51 | Comments(0)

なでしこ 健闘!

d0065558_1042759.jpg私の子ども時代にはスポーツ観戦に熱狂した経験がないのですが、
自分の子どもたちがスポーツを ある意味彼らなりに命がけ 
というと大げさだけど 気持ちを尽くしてやるようになって 
私も一緒に観るようになりました。

自分が必至に取り組んで 
悔しい思い 嬉しい気持ち 様々な経験をした上で、
同じことをしている人の姿を見るのは、そのプレイに対する理解力も感動も違うな、と思います。

サッカー なでしこチームの決勝戦をみていて 
ふとした選手達やコーチ達の表情に涙が止まりませんでした。

それぞれの選手に それぞれの子ども時代があり 
それぞれの選手に それぞれの親や兄弟との関係があり それぞれの家族の形があり

それぞれの選手に それぞれの選手としての紆余曲折した経験のストーリーがあるはず。

そして、それぞれの選手が今日を迎えるまでに関わった家族の人の思いも 様々だろうと思います。
アメリカのGKは、前回ワールドカップのあと、家族にDVで訴えられ逮捕された経験を経ての今日です。

彼女が輝いている姿を見たくない人もいるかもしれません。

日々の大変だった出来事を、この大舞台の2時間は、見る人には何も具体的に伝えてくれないけれど
選手たち自身も、そして、彼らをとりまく周りの人たちも、
それぞれが それぞれなりに一生懸命いきてきたんだろうと 彼らの姿から思わされます。

そう思うと、試合中の選手たちのように アドレナリン全開の状態ではないけれど
子育てをしている親たちも 子どもたちの命を守り育てる という意味で 
絶対負けられない という思いで日々戦っているのだと思いました。

スポーツのように、対戦する”敵”や”相手”が具体的にいる訳でもないし 
ボールだけをおいかければいいのではない。
自分が相手に”勝つ” という戦いではなく、いってみれば、自分との闘いかもしれない。

子育てで うまく子どもとコミュニケーションが取れない時に 
自分がどうしたらいいか 自分の問題と向かい合う

食べさせるものを見つけ 料理し 食べさせ
快適に過ごせるようにと 家の中の状態を整えようとする

一瞬の判断が 失点・ 思いもよらない悲しい事を引き起こすこともある。
けれど そこで泣き崩れるのではなく すぐに立ち上がって生きていく
子育ての試合は 2時間では終わらないのだ

子ども達や自分 家族の価値観や行動が属しているコミュニテイーのものと異なり緊張状態が生まれたとき

社会と戦って勝とうとするのではなく 
いかに社会と自分たちがうまくやっていくか 
家族として、自分たちなりに新しい道をつくって進化していく
子どもたちが 自分の道を自分で作っていけるための力をつけていくために 辛抱強く見守り支える

そんな戦いを日々 親たちはしてるんじゃないかな、と試合をみていて思ったのでした。

親たちは子育てをすることでメダルも盾も貰う事はないし、
新聞に書かれることもなければ表彰台に立つことはないけれど
日々 子どもたちが笑顔が過ごしている 一生懸命生きている姿に励まされ 喜びを与えられ
子どもたちが力強く 次世代を育て引っ張っていく大人になっていく姿をみさせてもらうことで 
数十年に渡って 親としての日々の結果をだれかに褒められなくても 
自分で自分を表彰し 感動する経験をしていくのではないか、とおもいました。

誰も観客がいない、
強いていうなら 自分を客観視する自分、あるいは 未来の私 が
全貌を見渡すことができる唯一の観客である。

この 与えられた24時間の繰り返し が 私の本気試合の大舞台
私や子どもたちに関わる全ての人 スタジアムを埋める観客達もが この舞台のプレイヤーだ。

子育ては、アドレナリン全開状態ではない戦い方
ゆるく しっとりとした状態が大事なときもある。

あの美しく広々とした芝のフィールドではない
自分だけの 人生というフィールドに それぞれの人は立って スポットライトを浴びている。

選手たちが様々なものを”背負って” ”代表選手として”あのピッチに立っているように
親たちもまた それぞれが それぞれに相当なものを背負って ”親として”の毎日を生きている。

そういう事実を改めて胸に刻み
日々を大事にいきていきたいとおもいます。

いろんな事を改めて考えさせてくれた試合
感動を与えてくれた選手たちと関係者の方々に 感謝です。




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by totoatsuko | 2015-07-06 10:30 | Comments(0)

ヒロインジャーニー:Baba Yaga ・ 闇の魔術は魅力的

d0065558_22355175.jpgFrom Girls to Goddess : The Heroin's Journey Through Myth and Legend (2010)  Valerie Estelle Frankel の本の中に Baba Yaga という魔女が出てくる昔話が紹介されています。

ものすごくざっくりストーリーを要約すると

後妻さんが、前妻の子ども達を忌み嫌い、夫の目を盗んで日々さまざまな嫌がらせをした挙句
おばあちゃんの家に行っておいで、と命じるのだけれど、
それは、人間の子どもを食べてしまう魔女でした。

女の子は一日中機織りする事を、
男の子は水を汲んでくることを命じられていましたが、
動物たちの助けを借りてやっとのことで魔女の家を脱出し帰宅する事ができました。
そして、後妻の意地悪を実父に訴え、後妻を追放しました。

しかし、追いかけてくる魔女から逃れるのが本当に大変だった。
子どもたちは、まだ魔女の世界と自分たちの世界の境界線エリアにいるから
魔女の魔力は有効で、魔女に取り込まれそうになる。
魔女の仲間もうようよいて、魔女の家へ連れ戻そうとする力がいっぱい働きかけてくる。

一度、魔の世界にいくと、帰ろうとしたときの、帰る道筋がなく、命を落としたり、
自分の後ろ髪を引くものを振り切ることの辛さに耐えられず諦めたり、
それはそれで辛いけど魅惑的な魔の世界に戻る決断を自分でしてしまったり
と、元の世界に一回り成長して凱旋しようとするのは、とても困難かつ危険なプロセスなのです。

女の子も、男の子も、忠実に魔女のいう事を素直に聞いて
家に帰りたい、という願望を抹殺し、言われるままに魔女の世界で生活していれば
魔女に気に入られ、魔女の考え方や価値観に染まり、
魔術を教えてもらい、人間の世界では不可能なことを可能に出来る力を得ることができる。

様々な魔術を使いこなせるようになり、様々なものを魔法によって自分が思うように変え
自分がものすごい権力や力を持っているような気持ちになれる。
闇の世界の住人になった今、
それが自分が元いた世界からみれば、
使い方によってはその悪魔の力になりうる事には気づかない。

闇の帝王は闇の帝王でしかない。
怒りや悲しみ、フラストレーション、苦悩と痛みが、魔力の源で
永遠に日の目を見ることができない生き方なのだ。

最初は、魔の力によって負傷し、魔の力に立ち向かおうと志を持っていた人が 戦いのために魔の力に近づいていき、魔の力を知っていく過程で魔の力に魅せられて、魔の帝王になった主人公はたくさんいる。

よく知られたキャラクターの一人は ダースベーダー
政治家でも 腐敗をただす! と立ち上がった人が その渦中の人になっている事がある

著名人として振る舞い、人気を得る事に成功していても
一人の人間としての家族や友人との関わりを築く過程を生きることは地味な内容で
有名であること とか コネ とか、そちらの世界で威力を発揮している魔術は必要とされていない。
聞こえがいいセリフも、スマートなパフォーマンスも、あえて真の繋がりをつくるのを邪魔してしまうような
魔術がない世界で紡がれる人間関係は
魔術の世界のスリリングで刺激的な生き方かたみたら、日常はかったるいものに感じられ、
こちらの世界に戻るインセンティブも感じなくなる。


Baba Yagaのお話しに出てくる女の子と男の子は、家にかえろうと策を練った。
しかし、この ”もといた世界に戻る” という過程は、その世界に入っていくよりも困難なのです。

魔女は必至で追ってきます。魔術をつかって引き留めようとします。
どんなに抵抗しても、自分たちの力だけでは抵抗しきれません。
動物や植物のたすけがあって、やっとのことで魔女を振り切ることができました。


Hero's journeyの理論を書いたJoseph Campbell も書いています。
魔術や闇はとても魅力的で引力が強烈であるから、
平凡で魔法もなにもないように見えるこちらの世界に戻ってくる、
その過程を生きるのは困難を極める、と。


メドゥーサのエネルギーも、生と死の境のエリアではなく(国境の門や、玄関、オーブン、などの魔除けとして、メドゥーサの顔を彫刻したり描かれていた時代もあったそうです)
現世に連れてこられて初めて、彼女のエネルギーはクリエーティブな効果を生むようになりました。
しかし、その首を切られ、連れてこられるまでの”過程” では、たくさんの勇士が命を落とす、困難を極めるものでした。


魔術自体が悪いものではありません。
闇や苦しみと向かい合い、その世界を生きた経験がある人にしか発することが出来ない魔法のことばや、行動や、エネルギーがあります。しかし、その世界に飲まれたり、そのエネルギーの力の上に胡坐をかいて座っていては、気付かないうちに自分の魔力が自分を滅ぼしてしまいかねないのだと思います。





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by totoatsuko | 2015-07-05 10:07 | Comments(0)

ヒロインジャーニー:メドゥーサは全ての人の中に住んでいる

d0065558_9353625.jpg
これまでのお話し 2 3 

中絶、様々なタイプの虐待、自傷行為、摂食障害、精神的なものからくる身体症状、ハラスメント

メドゥーサの怒りと遠吠え、睨み殺す視線は、私たちの心の中で起こっている。
人を攻撃するような行動をとらないように、自分の内にある痛みや悲しみ、怒りはを封印している”つもり”でも、あのメドゥーサの威力を思い出してほしい、、、しらないうちに、それは自分の身体症状や、自分自身や他者に関わる方法やスタンスに反映されているのだ。

ヒロインジャーニーでヒロインたちの生きる真の目的は、
ステキな王子様と出会って、幸せな結婚をし、王様の妻、王子の母という座を得る それだけのものではない。

闇の世界のエネルギーを吸収し、自分のものとして使いならし、
いざというとき、例えるなら野良猫がとっさにわが子を攻撃してきたときに一瞬にして守れる力を得る事。

己の内なる声に耳を傾け、己の痛みや恐れと向かい合えるようになること。

自分だけでなく、他者の話も傾聴できる叡智と母性の器を兼ね備えた女性・クイーンになる事。



メドゥーサ を ヒロコ という名前に置き換えてお話しを作ってみると・・・

ヒロコは、エミの叔父さんに強姦されていました。
エミはその現場を見て恐ろしさのあまりその場からとっさに逃げましたが、
男性に対する怒りがふつふつと沸いてきました。

一方ヒロコはその日を境に事あるごとに周りの人や物にあたりちらし友達も家族も離れていきました。
彼女の発する言葉は、強烈にみにくく、巧みなまでに相手の心をずたずたにするものでした。

そんなヒロコをみて、エミの心は痛みはじめました。
自分はレイプされたことはないけれど、
男社会で成功するために女性であることを捨てて生きてきた自分は、沢山の部分を自己否定してきた、と。

ヒロコはいつもイライラしていて、いつも不満を抱えていて、世界は自分の敵のように感じていました。
でも、どうしてそうなのか自分は気づいていませんでした。
自分がイライラしていることさえ気づいていなかったのかもしれません
心が穏やかな状態がどうであったか もう彼女には思い出す事が出来なかったからです。

ある日、彼女は、ふとみたショーウンドーに自分が人を罵倒している醜い姿が映っているのをみました。
それは、自分が思っている自分の姿とは全く異なっていました。
彼女は、彼女の心の中を絵にしてみました、そして音楽にしてみました。
それは、見るにも耐えないほどの痛々しい色彩と、聞き続ける事ができなほど悲痛な音でした。

怒りに飲まれている状態では、自分がどれほど怒っているか、というのは気づくことはできない。
自分で自分の怒りに気づき、感じ もう一人の客観視する自分が育たないと。
それが、怒りに人生をめちゃくちゃにされないための、自分の怒りをmasterする第一歩。


愕然とした彼女は、怒りに支配された人生を変えたいと思いました。
エミも、男性社会で成功し地位を得ることだけではなく、女性であることを楽しむ生き方をしたいと思いました。

さぁ、そこまで気づいたら 自分なりの方法をみつけて 元の世界に戻ってくる旅を始めなくてはなりません。エミとヒロコのヒロインジャーニーは続きます。

(終)





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by totoatsuko | 2015-07-04 06:37 | Comments(0)

ヒロインジャーニー :作戦に成功したその後

d0065558_9203967.jpg
前々回
前回 のお話し

ペルセウスがメドゥーサの生首を切ったとき血潮が飛び散り、そこからペガサスが生まれました。
また、彼が空を飛んでポリデクター王の元へ向かう途中、その頭から滴りおちる血は蛇となって地上に落ちていきました。これが、地上に蛇がうまれる起源だと神話で語られています。

メドゥーサは、石にされて以来生きてもいない死んでもいない、
生と死の境界の世界に生きており、闇の世界や、悪魔の力を持つ経験もしました。

しかし 首を切られた今、皮肉ながらも 彼女は ”生” の力を取り戻し
女性的な物の象徴である、生命を生み出す、力を得ました。
それは、女性であっても、若くて、美しいことを男性的な価値観でもてはやされていた若い頃には持っていなかった力です。あの頃は、男性の喜ぶブローチやトロフィーのような存在でしかなかったのです。


首を切られたことで、生命を生み出す、
そして、闇の力を 必要な時に正しい形で使う という事を可能にしたのです。


というのも、
ペルセウスは、メドゥーサの首をもって、ポリデクター王の元へ行き、彼を石にし、母を解放し
王と母の結婚式の宴のために来ていた祖父も石にし 
アンドロメダという女神が海獣によって囚われ、繋がれていた鎖を、メドゥーサの力で壊し解放しました。

アンドロメダを救出するときに海の中に浸されたメドゥーサの首から発せられるエネルギーを吸収した海藻は、次第に固くなり、サンゴとなりました。この神話では、これが、サンゴの起源だ、と書いています。
サンゴは、海という女性を象徴するものの中で成長していきますが、
切り取られたり、空気に触れると、より固くなり石となります。

闇の世界を経験した後 生首となって、ペルセウスという男性性と融合したことで初めて
己の力を 命を吹き込む 無から何かを生み出す ために活用する生き方が始まったのです。 

メドゥーサが怪物として生きていたときは、やみくもに回りのものを石にしていました。
言い換えれば、自分の中の悲しみや怒りに飲まれていて、それらの感情に自分の存在が振り回されていたゆえに、怪物、という存在であることしかできなかったのです。


(続く)





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by totoatsuko | 2015-07-03 09:21 | Comments(0)

ヒロインジャーニー : ペルセウスによる救出

d0065558_1481367.jpg前回の話はこちら。

(続き)ポリデクター王は、無理やりダナエという女神と結婚しようとして、邪魔者である息子ペルセウス(アテネの異母兄弟で、父はゼウス)に、メドゥーサの首をとってくるように命じました。誰も生きて帰ってきたことがない仕事です。

アテネは、旅に出るペルセウスに6つの品物を与えました。
1.羽のついたサンダル
2.かぶると自分の体が相手から見えなくなるヘルメット
3.魔法のバッグ
4.かがみ
5.剣

剣は男性を象徴するアイテムですが、その他はすべて 女性を象徴するアイテムです。
言い換えれば、男性であるペルセウスは、剣 という男性的な武具だけでは十分でなく
女性的な物の助けがあることによって行いを全うする事ができたのです。

神話は長い年月をかけて人間によってつくられたお話しですが、
後に心理学という学問用語でいう ”男性的な要素、女性的な要素” (考え方とか、受け止め方とか、アクションとか)どちらもが、物語を展開し簡潔させるための要素としてお話しのベースになっていることがよくあり、人間の心理の本質を反映しているともいえます。


ペルセウスは、姿を見えなくするヘルメットをかぶり、羽のついたサンダルを履いてメドゥーサに近づきます。その存在を察したメドゥーサは、ペルセウスの方を見ますが、差し出された鏡をメドゥーサは直視することができず、その隙に、ペルセウスは剣でメドゥーサの首を切り落としました。

なぜメドゥーサは鏡を直視できなかったのか?
それは、鏡に映る、苦悩と怒りに満ちた自分の姿が現す、
”自分の内面の苦悩” と向かいあうことが出来なかったからです。


メドゥーサの苦悩は、
アテネやペルセウスの心の内に住む frightened inner child の象徴でもありました。

アテネは、ゼウスの子どもとして生まれ、常に父とともに戦い、男性社会で女性であることを捨てて、男らしく 雄々しく戦い続け 勝利をもたらしました。若き日のメドゥーサが持っていた、可憐さ、外見の女性的な美しさ、従順さを封印しなくては 戦いの女神アテネ という人生を生きる事が出来なかったのです。

それ故に、アテネは、自分が否定し続けてきた自分の一部を象徴するメドゥーサが犯される、という事実は何ものにも代えがたい出来事だったのです、しかも自分の神殿内で。
アテネは無意識に自分自身をメドゥーサに投影し、あたかも自分自身が侵されているように感じたのです。

異なるバージョンでは、
美しいメドゥーサに そのような美しさを持っていないアテネが ”嫉妬して” メドゥーサを怪物にした、
という理由付けがされています。

アテネという女性が、その一生を生きる中で経験する 
表面的には気づかれない葛藤や苦しみという側面から考えると、
”自分自身が否定してきたもの、生きていくためには否定せざるを得なかったものを他者に投影して” 
何かのアクションをとる というのは、私たちの日常でもよくみられる事です。


自分が無意識に自分自身で否定している、あるいは放棄している要素を持っている人をみて

その人を抹殺しようとするのか
その人の中に、失われた自分を見つけ、その人のその部分を擁護し育てようとする過程を通して
自分が否定してきた自分を復興しintegrate -自分の一部に組みこんでいき、
よりバランスのとれた新しい自分の状態に己を成熟させていくか。


そして、ペルセウス。
彼の祖父は、将来孫によって殺される、という予言をうけ
ペルセウスが生まれたら、彼を海に流して捨てました。
そして、彼の父・ゼウスもペルセウスを遠ざけました。 
ペルセウスこそも、男性社会の犠牲者であり、
疎まれた子どもとしての、怒りや悲しみを抱えていたのです。

また、メドゥーサは、怪物にされる事で、生身の世界を生きる事が出来ない悲しみ、
犯された事にたいする悲しみと怒りを内包していました。

また、怪物にされる前は、蝶よ花よ、と男性たちにもてはやされていましたが、
男性優位社会の価値観の中で
自分のセクシュアリティーや従順さ 外見の美しさしか求められていない事への悲しみや怒りも
当然、心の奥深いところで経験されていたことなのです。


心理的に
アテネは、自分の中の否定されたinner child や femininity を救出し、
自分に統合し、よりバランスのとれた神となるために、ペルセウスを支援しなくてはならなかったのです。

また、ペルセウスは、メドゥーサの怒りと悲しみに挑み直視することで、自らの痛みと向かい合い、Hero's journey を生きていくのです。


メドゥーサは、かがみによって映し出された己の心の奥深くの痛みと苦悩を直視することが出来ませんでした。patriarchy (男性優位社会)の価値観により傷つけられたことによる怒りに常に満たされていた彼女の意識が、ふっと、自分の内面の痛みに向けられたとき、ペルセウスの剣が首を落とす隙を与えたのです。


(続く)




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by totoatsuko | 2015-07-01 15:02 | Comments(0)

ヒロイン ジャーニー :ゴルゴンの頭になったメドゥーサ

d0065558_13442370.jpgFrom Girls to Goddess : The Heroin's Journey Through Myth and Legend (2010)  Valerie Estelle Frankel の中に、目を合わしたものの全てを石に変えるゴルゴンの頭 として広く知られている、ギリシア神話の女神 メドゥーサ のストーリーが紹介されていました。

何度かの投稿に分けて、
このメドゥーサにまつわるストーリーを使いながら
ヒロインジャーニー ・ 女性が少女から大人へと成長していく心理的な過程
を理解する一助になる解釈を紹介したいと思います。

神話には、様々なバージョンがあるので、
ここで紹介するストーリーは、その中の一つだということをご了承ください。

そもそも、メドゥーサは、初めから恐ろしい怪物なんかではなく、可憐で無垢な乙女でした。

ある日、勝利の女神として知られる アテネ が自分の神殿に帰ってくると、
自分の部屋で、少女が叔父であるポセイドンにレイプされているのをみてしまいました。

恐ろしさと、怒りと。

アテネは、その少女・メドゥーサがもう二度とレイプされないように、ひどい目にあわされないように
魔法をかけたのです。

それ以降、メドゥーサと目があったものは石に変えられてしまい、
誰も彼女に近づくことが出来なくなりました。

メドゥーサの顔は怒りに満ち、髪は蛇となり、常にあたりを警戒しています。

彼女は、 侵入者を石に変えることで、女性性 を守ることが出来ましたが、
同時に、”生きている” 世界からは葬りさられました。

生身の人間と触れ合うことも、交流することもできないが、
しかし、死んでもいない。

生の世界と 死の世界のはざまに位置せざるを得ない状態になったのでした。

続く






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by totoatsuko | 2015-07-01 14:01 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
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