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ヒロインジャーニー : Gawain and Lady Ragnell

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Maureen Murdock が書いた 
Heroin's Journey という本を読んでいます。
Joseph Campbell の Hero’s Journey に深く共鳴して、そのセオリーを元に Guided Imagery and Music Therapy のケースを分析した論文を以前書きましたが、このHeroin's Journey にも、深く考えさせられるものがあります。

男性でも女性でも、その内面に 
Feminine(女性的なもの):包み込む力、輪になり繋がる、育む力 e.t.c.
masculine(男性的なもの):切断、統制、上下のあるシステム e.t.c.
どちらもの要素を内包しています。

現代社会は、主に男性によって構築され運営されているので、
その中で女性が社会的な地位を得ようとすると 
例えるなら、象徴的には Hero's Journey を生きようとしなくてはならない。

男性のような思考をし、男性のような行動をすることが
他の男性に負けずに競争を勝ち抜いていくために必要な要素であったりします。
(少しづつその状況は変化していると思いますが・・・)

そこで、Maureen Murdock は、女性には、
女性の生き方が Heroine's Journey のモデルがあるはずだ、と書いています。

また、男性の中にある femininity への気づきも必要だとも述べています。

この本で書かれている全容を紹介するのは紙面上不可能ですが、
文中にある興味深いイギリスの昔話 を紹介したいと思います。

Murdock は、このお話しは " (this story) portrays the healing of both the wounded masculine and the distorted feminine. It joins the Woman of Wisdom with the Man with Heart" と前置きしています。

14世紀のイギリスの田舎。
Arthur王は、狩りに行った森から真っ青に帰ってきました。
王の甥であるGawainが、何があったのか尋ねたところ、
領地を奪われた北の地から来た騎士、Sir Gromer に呼び止められ、
一年後、この場所に
「女性がなによりも求めているものは何か?
(What is it that women most desire, above all else?) 」 
この質問に対する正しい答えを持ってこい、
もし答えられなかったら、命を奪うぞ
と脅されたのだと。

実は、Sir.Gromer に会う数日前に王は、とても醜い怪物のような女性 Lady Ragnell に出会っていて、
王が彼女の義理の弟であるSir.Gromerに出会い、その質問をされることを予言していたばかりでなく、
その質問に対する正しい答えを彼女は知っているといいました。 
ただし、王の甥であるGawainが、自分と結婚することを
いやいや ではなく ”自ら求める” なら、その答えを教える、と。

Arthur王は、予言が本当に起こったばかりでなく
自分の命が助かるために、正しい答えを教えてもらうために、
甥にこの結婚の話をするのはとても無理だ、と思い悩み
真っ青になって、うなだれて森から帰ってきたのでした。

王を心配する甥がしつこく何が起こったのか王に尋ね続けると、
やっと王は彼女の話を甥に話しました。
すると、甥は、真実の答えを知ることが出来るなら喜んで結婚しましょう、と快諾します。


そして一年後、同じ森の同じ場所で Arthur と Sir. Gromer.
女性がもっとも求めているものは何か? という問いにArthur王は答えます 

女性がもっとも求めているものは 主権 - 自分自身が望む事を実行する権利だ 
(What a woman desires above all else is the power of sovereignty
- the right to exercise her own will)

その答えは正しく、Sir. Gromer は森深くへ消えていきました。

そして、結婚式。
Gawain が Ragnell にキスをすると、醜かったRagnell はとても美しい女性になりました。
魔法が解けたのです。

Ragnellはいきさつを話します。
義理の兄弟である Sir Gromer は 彼女の事が大嫌いでした。
なぜなら、Ragnell はSir.Gromerにとって、
物怖じせず、ずばずばものを言い、自分を持ち上げてくれない、
彼に対して従順ではない女性だったからです。
そこで、くやしいSir.Gromer は、魔術が使えるお母さんに頼んで、
Ragnell を醜い姿に変えてもらたのです。

Ragnellの話に感銘を受け、改めて祝福の乾杯を交わしたGawainに Ragnell が尋ねます。
「実は、
元の姿で日中をすごし、部屋の中で醜い姿であなたと夜をすごす か
醜い姿で日中をすごし、元の姿で夜をあなたとすごすか
あなたに選ぶ権利があります。
よく考えて、そして、あなたの選択を聞かせてください。」


さぁ、今 これを読んでいるあなたがGawainだったら、なんと答えるか、
続きを読む前に考えてみてください。






Gawainは一瞬考えて、そして、Ragnellの手をとり言いました
「わたしにはそれは決められないよ。なぜなら、それはあなたにしか決めることが出来ない決断だから」

Ragnell は 喜びにみちて言いました
「それこそが正しい答えです、愛しいGawain.
あなたのこの言葉によって、私にかけられた魔法は完全に拭い取られました。」

Gawainの返答は、
"女性が主権をもってその人生を選択して生きること” 
を現実に尊重する精神をもったものだったのです。

Lady Ragnell と Gawain は、二つの対等な意思の元に、聖なる結婚 (united) をしました。

Gawain は、魔女の魔法によって否定され抹殺された 
女性の自由意思、女性としてのセクシュアリティー 
を復活させ、彼女をありのままの姿に戻す手助けをしました。

同時に、Ragnell は殺される運命であった Arthur王の命を救いました。
そして、Gawain は、女性性がもつ叡智の奥深さに気付く体験をしました。

二人が結婚することにより、共に、お互いの傷を癒したのです。

###
以上が、お話しのざっくりとした要約です。

あなたがどういう姿であれ
あなたがどういう決定をするにしても
あなたの事をあなたが決める事が わたしにとって大事である

あなたが決めたこと
私が決めたこと

それを持って、二人で二人の事をどう決めるか 決めていけばいい


あれやこれや、とありますが
femininity は 明確に、そして暗に、社会レベルで、個人レベルで否定されてきた歴史があります。

masculinity も femininity も どの個体に中にもともに存在している側面です。
masculinity も femininity も、個々人や、グループ、社会の中で equal に尊重され 絡み合ってこそ 其々の良さがよりひきだされ より豊かな精神世界が生活環境が人間関係が生まれると思います。


昔話や神話には、人間の心理パターンが象徴的に集約されて描かれていて奥が深く、
応用して考える事がたくさんあります。







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by totoatsuko | 2015-05-28 23:48 | Comments(0)

六義園 - 大名庭園 散策

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用事ができて、初めて駒込駅で下車しました。

駅を降りたらすぐ、六義園(りくぎえん)という看板が。

門構えからして、ステキな様子。

今度時間をつくって来たいな、と思っていたら、
隙間時間が運よくあったので、駆け足で散策。

随分前に訪れた、金沢の兼六園を彷彿させる、広大な 美しい庭園。
池があり、丘があり。

都内に こんな場所があるとは。
庭園の造り、茶屋や 東屋 などに、歴史があり、ストーリーがあり、想像がふくらむ。
本とお弁当をもってくれば 一日すごせそう。


以下、公園HPより
【概要】
 元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉から与えられたこの地に、柳沢吉保が、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水(かいゆうしきつきやませんすい)庭園」を造りました。ここは平坦な武蔵野の一隅だったので、庭を造るにあたり池を掘り、山を築き、千川上水の水を引いて大泉水にしました。
 六義園は吉保の文学的造詣の深さを反映し、和歌の趣味を基調とした繊細で温和な日本庭園になっています。庭園の名称は、中国の古い漢詩集である「毛詩」に記されている「誌の六義」すなわち風、賦、比、興、雅、頌という六つの分類法の流れを汲んだ和歌の六体に由来します。
 庭園は中の島を有する大泉水を樹林が取り囲み、万葉集や古今和歌集に詠まれた紀州(現在の和歌山県)の和歌の浦の景色を始め、その周辺の景勝地や中国の故事にちなんだ景観が映し出されています。
 庭園は明治時代に入って三菱の創業者である岩崎家の所有となり、昭和13年に東京市に寄付されて一般公開されました。なお、昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定されました。







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by totoatsuko | 2015-05-24 00:31 | Comments(0)

アイデンティティーの危機が成長をもたらす

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思春期

周りの大人たちや 親 自分が属している文化やコミュニティー
なにもかもが気に入らなくなったり、物足りなくなかったり、そこから脱出したくなったりする。

まだ 大人として生きたことがない少年・少女たちにとっては

大人たちは 組織や社会の奴隷のように見えたりする
自分に指図して自分を支配しているように感じたりする
平凡な毎日を 文句も言わずに生きて つまらない人間のように見えたりする

かといって、
自己も確立しておらず、アイデンティティーの感覚もあまりなく
道を示してくれる人もいない

自分がどういう人間なのかは 実感がない
苛立ちと、焦燥感と、不安感から

ただ わめいているだけ
これまで自分を守ってきてくれたものを拒否し、否定し、攻撃して。

同時に、育ってきた環境とは違う世界や人がバラ色にみえたりして
自分の将来に対して無責任な行動をとり
身を危険にさらしてしまうこともある。
(勿論、その無鉄砲さは 若さの特権でもあるのだが)


一人の自立した 自分の言動に責任を持つ人間へと 一皮むけていくためには

自力で 自分の問題を解決する方法を見つけ出し
自分なりの方法で困難に立ち向かい、克服し
自己の存在の危機を解消するしかない

なんども なんども 時間をかけてそういうプロセスを繰り返し
青年 を脱皮し、大人である自分のアイデンティティーが育っていく。

その過程が 重要だ。


ふむ、 そう考えると
このプロセスの渦中にいるのは
案外 思春期の子どもたちだけではなく
この困難なプロセスを避けて 年齢だけ大人になった人たちも含まれている、と言えそうだ。





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by totoatsuko | 2015-05-19 22:59 | Comments(0)

自己の全体性を回復させるプロセス

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自分が思い描いていた結果に繋がらなかった顛末
大事な人との別れ
失敗
不信感
裏切り
暴力
アイデンティティーの死

人は深く傷ついた時 自分の一部が欠けるような
あるいは 全体・すべてが 崩壊 するような心理的経験をする
意識している していない に関わらず。



その人が 再び 自分の 全体性 を 取り戻そうとするならば

自分の中にある 怒り・悲しみ・絶望・嫉妬・・・
ありとあらゆる 目を背けたくなるようなことを直視し 向かい合い

過去の自分像を 
傷ついて 一部が欠けていてバランスを崩している自分に統合していくことで

これから を生きる 個としての全体性を回復させる事が出来る。


自分の一部が死に 絶望しているとき
悲しみや怒りに飲まれているとき

全体性を取り戻すために 再生への道を歩き始める気になんてならないかもしれない。

しかし、人は、その逆境を乗り越えるための 苦しさに向かい合うことを可能にする
何らかのモティヴェーションを見出す事だってできる

もう いくらも エネルギーが残っていないように感じているのに
そのモティヴェーションは 自分を突き動かす

未来を生きるために、
より成熟した人間として。





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by totoatsuko | 2015-05-18 22:42 | Comments(0)

孤島 と 都会 と

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その地で収穫される食物はなく、
家畜もいなくて、
島を囲む海で釣れる魚だけが 
その島でとれる新鮮な地物

お米と魚 パスタと魚 パンと魚 
それしかないような毎日の食卓

数週間に一回 
果物や野菜などを積んだボートが島にやってきて 
スーパーの棚をうめるけれど 
あっというまに またがらんどうにもどる

それでも 島の人々の食事は 成り立っている

いつも 絶え間なく波の音が聞こえていて いつも風を感じる

空も 海も 島のどこにいても すぐそこにある
そして 生と死も すぐそこにある その緊張感

ないものは 自分でつくる
欲しい けど 自分でつくれないなら 結局いらないモノ



かたや 食材も 用途に応じて選べるレストランも モノも 
さまざまなタイプのサービスも なんでもある都会

自分がコントロールできる以上の
人からの評価の渦中に放りだされることもあれば
その人の渦にまぎれて 好き勝手 無名な存在にもなれる

何もない 海だけがある場所で感じる 幸せ感と 生きている感覚 
都心のステキなカフェで、忙しさの隙間時間に 
割高だけど とてもおいしいコーヒーとクロワッサンで味わう幸せ感 と 生きている感覚

その感覚のはざまで、変な気分に時々なります。

すっごいおいしいものとか、センスがいいもの、とか、クールなもの
そういうのがなくたって 
世界から孤立していたって

自然があって 
自分にとって大事な家族とか友人とかいて そのコミュニティーの中で居場所があって 
安全に暮らす事が保障されていれば 幸せであるのに

現代社会の都心にすんでいると 
仕事のキャリアとか 感性を刺激されるものとか 知識とか 文化とか 
そんなものも求める人間の 理性や心の欲求があって 
同時に そういうものがあるからこそ 絶え間なく生み出されるテンション、モノ・コトがあって 

うまく言い表せないのですが これらの異なる幸せ感や価値観のギャップの大きさに
とても とまどっています。


この なんだかよくわからない感覚は 私をどこに導こうとしているのだろう、
そんなことを もやっと考えています。






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by totoatsuko | 2015-05-10 00:36 | Comments(0)

白ネコが闊歩する裏道

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                   この目つき

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                    レトロ

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               骨太な哲学を持っている店主がいるパン屋









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by totoatsuko | 2015-05-07 21:00 | Comments(0)

変えるもの 変えられないもの

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変えたいもの 変えられないもの

それは 外の世界にあるのではなく

自分自身
自分自身の中にあるもの

自分のこころが変われば 世界もかわる




神は与えてくれました
自分に変えられない事を受け入れるserenity (心の静けさ?)を
自分に変えられるものは変えてゆく勇気を
そして、二つのものを見分ける賢さを
(Serenity prayer 一部訳)

Serenity Prayer
Reinhold Niebuhr (1892-1971)

God grant me the serenity
to accept the things I cannot change;
courage to change the things I can;
and wisdom to know the difference.

Living one day at a time;
enjoying one moment at a time;
accepting hardships as the pathway to peace;
taking, as He did, this sinful world
as it is, not as I would have it;
trusting that He will make all things right
if I surrender to His Will;
that I may be reasonably happy in this life
and supremely happy with Him
forever in the next.
Amen.






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by totoatsuko | 2015-05-01 09:17 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
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