カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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音楽 という処方箋はあるのか?

「音でストレスを軽減し、リラックスさせることで食欲を調節する」ことができる商品を開発したい
どのような音だと、どのような効果があるのか知りたい

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という相談をされました。

音楽とアートを使う心理療法の専門家としては、

音楽を使って、
”気をまぎらわす” 
”表面的 あるいは一時的な変化” をうながすことはできるし、
それで十分、と思う人も多いのでしょうけれど、

音楽は、心理的に、その人の価値観や生き方に本質的な変化をもたらす力を持っている。

その人の根本的な心の構造 
ー 鬱、摂食障害、ストレス体質 などバランスを崩しやすい傾向、様々な心理的症状
に根本的に介入し改善したいならば、ただ音楽を薬のように処方するのではなく、
音楽を専門的に扱う心の専門家・療法士とのやり取りが必要だと思っています。


ですから、以下のようなお返事を伝えてみました。



心理療法を音を使って行う立場からいいますと、

万人に
同様に 
”本質的に” 効いて、
心の構造を根本から変え、
その人の行き詰まった望ましくない行動パターンや思考、感情パターンや、
世界の捉え方を変える、

という音楽や音はありません。

音楽は、本当に無限の力を持っているけれど、

ある音楽を聴いただけで、

その人の心の確執を解くこと、あるいは
別の物へ変容させるることは出来ないです。

どんな感動的な音楽を聞いても、
それ自体が、生き方・考え方を変えるに至ることは、
心の構造上、起こらない。

そうなってしまったには、そうならざるをえない、
そうでしか心の苦しさを表出できなくなった
心の長い経緯と歴史がある、と音楽心理療法家は捉えるので、
その心に寄り添いながら、音楽やアートをつかって紐解き、
新たな道を歩みはじめるのを専門的にサポートしていくのが、私のやっていることであります。

それぞれにとってのストレスの種類や心の構造は、
その人生のステージやタイミングによって個別に違い、
その人の生きてきた中での様々な音楽の種類とその関係の歴史によって、
同じ音楽でも、それぞれの心が感じること、心が連想することは、全く異なるからです。

ですので、、、

表面的なリラックスのためでしたら、
個々人が、その時、その時リラックスできる、と感じる音を選んでお聞きになるのが一番で、
ある特定の音楽を聞くことによって、食事の量をコントロールできるようになる 
音楽の薬 
のようなものはない、というのが
音楽を専門的にこの領域で扱っている音楽心理療法家としての見解です。


音楽療法士を名乗っていると、まだまだ、リラクゼーションミュージックのイメージで話を投げられることが多くありますが、
リトミックでも、リラクゼーションでも、ヒーリングでもない、
音楽療法、音楽心理療法、
という確立された分野があること、

少しずつでも理解が広まるよう、問いかけてくださった方には、丁寧に説明し、地道に専門的な臨床実践を続けたいと思います。
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by totoatsuko | 2013-07-14 23:01 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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