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アイデンティティー I

d0065558_11434266.jpgWho am I? / 私って誰なんだろう?

セラピストである以上、この質問は常に、自分の内側から、またクライアントから問われ続けます。いかに自分の足でしっかり立っていながら、クライアントの立場に寄り添えるか、というのは口で言う以上奥が深いです。


ユング臨床心理士の河合隼雄が彼の本の中で書いていました。
日本人は、まず社会があって、自分があると考えるのに対して、
欧米人は、まず自分があって、それが社会を形成している、という概念をもっているのだとか。

全く逆ですね。

日本人の感覚についてもっというと、
日本人は、自分が属する社会や組織のなかに自己のアイデンティティを見出す。ユニークな自分であることよりも、自分が属している組織がうまく回るために、自分を調整することの方が大事。仕事外でも、自己紹介をするときに、「●●会社の・・・です」とまずは社名を述べるというのは、その表れの一つ。

また、夫婦の間での呼び名が、その人の名前ではなく、”お父さん”"お母さん” という、家族の中での役割の代名詞だったりもする。会社で言えば、"課長さん” ってよんでるかんじ。

もっとも、「会社」 という自分のアイデンティティーを永遠に与えてくれているかに見える組織に、人生のほとんどをささげ、自己を見出している人には、家族という組織のなかの、"お父さん” "夫”という役割に自分のアイデンティティーを見出さず、その結果、その役割を実行しない人もいるけれど。

そういう人は、会社をやめたとき、大きな喪失感を感じることになるだろう。
なぜなら、会社=自分の存在意義 (アイデンティティー)だったから、辞めたとき自分の存在意義がなくなってしまうのだ。

折角家族がいても、その組織の中の自分の存在はなんなのか、知らず、問わず、生きてきたならば、退職したあといきなり、家族という組織に、自分のアイデンティティーを見つけるのは難しいだろう。

いや、退職したあとだけじゃない。若くても、じぶんってなんなんだろう、って思ったことがある人は結構いる。

また、いつまでもお母さんの”ムスコ”"ムスメ”としてしか自分をアイデンティファイできないでいると、マザコンとか、一卵性母娘となる。結婚して自分の家庭を持っていても、自分のパートナーときちんとむかえ合えず、二人の間に問題が持ち上がったときは、ムスメ、ムスコという側面が母親を夫婦関係に持ち込まれ、子供の頃から自分たちの救済者=母親 に問題解決の一端を担ってもらおうとするだろう。

母親、という役だけに自分をアイデンティファイしている女性は、"母親”というアイデンティティーを失わないために、子離れに抵抗する。子供たちからのSOSをいつでも喜んで受け入れ、よけいに、彼らの成長をさまたげる。

ここまで読んでいただいて気づいた方もいるだろうが、そう、一人の人間のアイデンティティーは一つではないのだ。

同時に、会社員であり、父親・母親であり、誰かの子供であり、夫・妻 あるいは愛人であることはごく当たり前のこと。

ただ、それらの役割が自分の中で調和が取れているかが問いのひとつだ。

例えば、会社員としての自分は、母親であるがために果たさなければならない仕事があることを、キャリアの妨げであると感じ、否定する。その結果、子供が人生の足手まといに思えたりもする。

しかし、どんなに社会的に成功して満たされていても、その社会には属さない自分 (例えば、一人の女性として、だったり、家族の一員としての自分)がおざなりにされていたら、様々なアイデンティティーをかかえる一つのおおきな「自分」は、究極的には幸せといえないだろう。


「和」 が重要な日本。
自分を押し殺すことも、あたりまえ。

日本と比べ、強調性がないアメリカ社会でくらしていると、そんな日本の体質の美しさもよくわかる。

キケンだと感じるのは、押し殺していることに気づかずずっと生きてきて、ある日突然切れてしまい、登校拒否、欝や過食・拒食などになってしまうこと。

それは、無視された、あるいは押し殺されたおおくの「自分」の一人(だけじゃないかも?)からの、魂からの叫びなのだ。


(II に続く)
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by totoatsuko | 2005-08-13 01:52 | 日々感じたこと | Comments(0)

GIM個人セッション体験@東京

区民会館が5時半から使えるので、グループはちょっと、という方のために、個人セッションを企画しました。

時:2005年9月1日(木)
時間:午後5時40分ー7時10分
場所: 笹塚区民会館出張所。和室
会費:3500円
定員:1人 (先着順)

興味がある方,質問等は、メールをこちらまで→totoatsuko@hotmail.com


Guided Imagery and musicのより詳しい内容は、以下を参照してみてください。

http://totoatsuko.exblog.jp/1223376
http://totoatsuko.exblog.jp/818606
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by totoatsuko | 2005-08-05 04:26 | Comments(0)

GIMワークショップ @東京 & 広島

d0065558_13521022.jpgガイデッド イメジェリー & ミュージック セッションを体験する、ワークショップのお知らせです。

東京
時:2005年9月1日(木)
時間:午後7時半ー9時半
場所: 笹塚区民会館出張所。和室
会費:1500円 (部屋代とセッションで使う材料費カバーのため)
持ってくるもの:自分自身のほかは、特になし。
定員:6人 (先着順)


都内から少し不便な場所なのですが、建物が新しくて綺麗だし、和室があるので、ここにしました。セッションは、床にすわって行ないます。

8月28日から3日の間で、参加者と場所 (東京)を確保してくだされば、私の都合が合い次第、出張ワークショップも行ないますので、ご連絡ください。

広島
時:2005年9月8日(木)
時間:午後7時ー9時
場所:デイケアセンター ゆたか (永田医院2階)
広島県安芸郡府中町桃山1-13-15
会費:500円
定員:6人 (先着順)


興味がある方,質問等は、メールをこちらまで→totoatsuko@hotmail.com

過去のGIMワークショップ体験者の体験談はこちら
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by totoatsuko | 2005-08-02 13:51 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


by totoatsuko
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