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ご主人さま・家政婦さん

仕事でクライアントの方の話をきいていて、家政婦さん扱いされてる妻たち、家政婦扱いしているつもりはない夫達、そしてそれが夫婦というものだ、と諦めて?いる人はなんて多いのだろう、と思う。

家政婦さん・あるいは海外だとメイド、として雇われている人の役割は、家事や子供の世話であることが多い。それに対してお金を支払う。ある意味ビジネスリレーションシップ。付き合いが長くなってくると両者の間には、家政婦と雇い主を超えた思いやりなど、お金を超えた気持ちが育っていくけれど、そのクオリティーみたいなものは、夫婦間のものとは一線を画す、はず、、、。そうじゃないケースもあるけれど。

だけど、何だか家政婦みたいに、家事、子育てや日々の雑用を全て奥さんがやるのが当たり前、と思っている夫。オレは外で働いてお金を稼いでくるのが家族の中の役割。家の事や、自分のためにやってもらう事(食事の準備とか洗濯とか)を妻に任せるのは、家政婦さんにやってもらうのと同じくらい当たり前な事で、一々お願いしなくてもやってくれている家政婦業務をやってくれている妻特別に感謝する、という発想をもたない。むしろ、ちょっと家が汚いだけで、文句を言い、文句いうだけで、自分から掃除を手伝おうという気持ちはさらさら持たない人もいる。その家は、自分たちで作っていくはずのものなのに。

そして、妻たちも、そういうものだとあきらめて、家が汚い、と言われて罪悪感を持ってしまう人もいる。
今日は、体調が悪くてできなかったの(ちょっとは察してほしいなぁ)、などという理由は、夫婦間波風たてないように、飲み込む。
何で私だけがやんなきゃいけないの、と不満に思いつつ、古今東西、両親や友達をみても、そんなものだった、と不満をなだめ、その気持ちを夫に伝えてみる、という発想も持たなかったり。

でも、行き場がなく無意識の層に追いやられているお互いに対する不満はPassive aggression#として、その関係の中でそこかしこに出てしまうのだが。

夫婦の関係は、家政婦さんとその雇い主が築くものとは全く異なるのだけど、不満をいだきつつ家政婦っぽい役割を自ら演じたり(直接は賃金を支払われていないけど、家にはお金を入れてくれているし)、奥さんを無意識にでも家政婦扱いしている夫たちは、勿体ないなぁ、と思う。そういう役割にはまることで、夫婦として「一緒」に家や家族の形を作り、保ち、発展させていく楽しみや苦しみを体験する機会を逃してる。

いや、そういう深くて複雑でリッチな関係を夫婦に求めていないのだったら、それはそれでいいと思います。

夫婦は、お互いにたいして、夫婦としての思いやりや相手に対する興味がなくなったら終わってしまうしかないのかもしれない、と私の場合は思う。(いろんな夫婦の形があるので、他の形があるのも当然。けっして、全ての夫婦と名の付く関係がそうじゃないといけない、と私が思っている、とは読み取らないでくださいね)

そう考えると、熟年離婚は、すごく筋が通っている、と私は思う。
お金を稼ぐ、という役割を担当して、家族を金銭的にサポートしてくれて有難う。でも、積極的な母親業を子供達が必要としなくなった今、私がこの家にいる必要もなくなりました。家政婦業も定年にさせていただきます。定年がない妻業ですが、そういうものはわたし達の関係の中ではそもそも大して存在していないので、やめるにあたって何のためらいもありません。

どうせ卒業するなら、あーなんていい学校だったんだ、と思いながらしたいものだけど。
とくに、自分の命を卒業するときは。
だって、せっかく入った学校だもの。せっかく自分の人生を長い間費やす場所だもの。

こんな現象が根強くのこっているのは、
子供の頃から見聞きする周りの夫婦達がモデルとして刷り込まれているから?

男性も女性も、その結婚や相手との関係に何をみているのか、
そういうものだ、と示されているモデルと、
そういうものだ、と無意識に自分が思いこんでいるモデルと、
自分自身が夫婦関係に求めるもののギャップは何なのかあまり気づかないようにして、一旦夫婦になってしまったら、その関係を深め・豊かにすることよりも、いかにして自分の気持ちをなだめて、継続を導くか、というのが優先しがちなのか。

我慢しているけど、夫婦ってそういうものなんだ、と受け流し、あきらめている夫や妻たちの話をきいていて、そんな事を思った。

#Passive agression - 受身的な攻撃 とでも訳すのがいいのか。
例えば、怒りを、相手を非難したり暴力をふるったりするのはactive agression. その反対で、むかついてるのを、例えば無視、という態度で対抗したり、例えば相手が嫌がる浪費をしたり、間接的だけど相手の気持ちを確実に害することをしたり、相手に直接文句は言わないが、相手の悪口を周りにひろめて相手がそのコミュニティーにいづらくする、そんな受身的な攻撃性。
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by totoatsuko | 2009-04-14 14:15 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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