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根本的な変化は望まない

断固とした口調で政治から、抜本的な改革が必要、というのを時々きくけれど、実際抜本的な変化を生活の中でかんじたことはない。どんなに現状が危機的な状態で国民自身が苦しんでいるにも関わらず、荒治療を慣行しようとする政治家にはあまり票が集まらない。地元で人気がとれない場合が多い。
ある政治家が、日本の教育がいかに危機的で何らかの手立てが必要だ、という人よりも、地元に道路を作る予算をつける実行力のある政治家のほうが生き延びると言っていた。

今日もまた糖尿病(血液中の糖が高血糖であり続ける疾患 - 視力喪失、動脈硬化 →脳卒中、肢体切断、死 などをもたらす)に新たな治療法(対処療法)が報じられていた。

糖尿病ほど、実際より軽んじて認識されている病気はないのではないか、と思ってしまうくらい、糖尿病になりかけ・なっている人・かつ何の対処(生活の変化)をしていない人は凄くおおい。

食生活を改めれば糖尿病はなくなる・予防できるけれど、その重要性よりも
新薬や治療法の方が話題になる。

口臭ケアの商品はヒットするが、そもそも口臭をつくる原因やプロセスを変えよう、という発想をする人は少ない。食べたいものを我慢してまで口臭を消そうとするよりは、対処療法で、出来た口臭を消すための化学品を取る。

鬱や摂食障害などの治療でも、ホルモンのバランスや睡眠のパターンなどを薬でコントロールして、よりいい心の状態を生み出そうとしても、それだけでは薬をやめたらまた元の状態に戻ってしまうことが多い。その状態を生み出すに至る複雑な過去からの心理プロセスを紐解かないと。でも、その紐解きのプロセスは心の痛みを伴うから疎まれる。

食糧問題が取りざたされている。しかし1キロの牛肉を作るために16キロの穀物が必要であることを宣伝しないし、よりお肉を食べるようになってきている中国が近い将来食料の輸入国になること(今中国に満たしてもらっている胃袋は満たしてくれるパトロンを失う)も、とうもろこしが原料のエネルギー開発を進めればますます食糧危機が進む、というのも知ってはいても、自分が口に入れるものの選択を変えはしない。

みんな、嫌な状態は変えたいと思うけれど、変え方が「早くて手軽で辛くなくて自分(の発想・哲学・信念・生き方)が根本的に変わらなくていい」方法を多くの人は探している感じがする。あるいは、危機的状況だけど、あまり危機的ではないように解釈しようとする。だいじょうぶ・ なんとかなる、と。本当はならないのに。

みんな知っているのだ・無意識に。
根本的に変わるにはもの凄い痛みとか心理的抵抗・葛藤が起こる、というのを。
少し先に見え隠れする体を震撼させる激痛や死よりも、目の前の痛みを避けたがる・反射的に避ける選択をするのだって、それはそれで自己防衛といえる。
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by totoatsuko | 2009-04-08 13:53 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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