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自分なりの感じ方で

本の虫だった中学生の頃新聞などの書評を書いている人のような深みのある小説の理解の仕方や視点を持つ事ができなくて、自分のことをふがいなく思ったことがあるのをふと思い出した。

それを先生に伝えたら、その時その時で本から感じる物は違うのは当たり前だから、誰かのように行間を読んだり感じたり出来なくても、それは私が「読みが甘い」のでも「浅はか」なのでもない、という返事が返ってきた。

それが何だかとても嬉しかった。
あぁ、いいんだ、今読み取れない物・感じきれない感情があっても、
それは自分の努力不足でもなんでもないんだ。
自分が感じるままに物事を感じればよくて、それに好し悪しはないのだ。

そう思えた。

人生同じ年数生きても、その道のりは人それぞれ。
同じ体験をしても、主観的な感情や皮膚体験の内容は人の数だけある。
ともすれば、勝ち組・負け組み、や成熟/未熟・などと仕分けされやすい世間の視点が蔓延しているけれど、その人がその人らしく感じ、考え、実行し、体験し、自分らしい豊かな生き方が出来れば、それを人にどう評されようと、ゆるぎない。

嬉しい・とか悲しい・とか腹が立つとか・楽しいとか、
それは比較して、どっちの楽しさの方が楽しい、と人に評されるものではない。
自分が楽しいー!!! と思えば 楽しいー!!!のだ。

そして、物事の感じ方は自分の中でも常に変化している。
昨日楽しかったことが、今日はちっとも楽しくないこともある。
でも、それは昨日の自分が間違っていたのではなくて、昨日の自分と今日の自分は何かが変化しているだけのこと。

その時その時の自分の感覚を大事にして、感じたことをジャッジせず味わいながら、一つの物事を時間をかけて、人生の違うステージにまたがって味わっていきたい、そういう長いスパンに耐えうる味わいの対象を大事にしていきたい、と思う。
by totoatsuko | 2008-06-16 23:49 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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