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10年続ければ

作家・哲学者の吉本隆明さんや他に名前を忘れたのだけど世間で有名になった人が
「何事も10年続ければものになる」
と言っている。

吉本隆明さんは、どうしても文章を書くことで生活していきたくて、どんな駄文でもなんでも書き続けたそうだ。

ものごとを始めたころ、最初の2・3年って迷いが生じる。
これであってるんだろうか?
自分は間違っていないんだろうか?

周りの批判的な声に揺れる・自分に実績と信念が少ない分。

でも、10年もやってれば、時代が変わって昔は批判されていた自分のやっていることも時代の先端とみられるかも。

ある人が、大学を中退して自分のやりたい自然食のお店を始めたそうだ。同級生達に会うたびに、「お前まだ味噌とか醤油売ってるのか。転職してウチの会社(大企業)こいよ」といわれ続け還暦の年にみななった。いつもみんなより遅れて走ってる、もっと速く走れ、といわれ続けたけれど、気がついたら一周遅れでみんなの先頭にたっていた。みんな、自然食のことを知りたがっているし、環境問題、って今さらのように騒いでいるし、企業を退職しそうな同級生より、やりたいことをやり続けた自分の方が今とても生き生き生きてきたようだ、と。

私が音楽療法に興味を持ったのは約9年前。
もう9年、まだ9年。
それこそ、まわりは「は?何それ」だった。
当時は、心のケアのニーズなんて今みたいに言われていなかったし、代替医療なんて言葉も知られていなかった。(今でも音楽療法はメジャーではないですけど)

幸い、私は人に評価されることに余り興味がないので、(日本の)世間の音楽療法に対する無関心は自分がこの道に入ること・入ったことへ迷いを引き起こさなかった。それより、ニューヨークで出会った音楽療法士・教授・講師達に感動し、現場の音楽療法の力に圧倒されっぱなしだった。心が躍って、もっともっと極めたい、と思っていた。周りの評価・価値観より、自分の心の感動がなにより強かった。

そう、どんなに世間からくだらないこととみなされようと、惰性で年を重ねることなく、信念と情熱を忘れずに、自分を進化させながら自分が取り組んでいることを発展させれば、やがて世の中がその価値に気付き、時代と関わっていくことが出来ると思う。
by totoatsuko | 2008-06-03 10:28 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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