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人は誰しも過ちをおかす

映画の中の老いた病床の母親と娘の会話。
「最悪な母親だったわね。」
「そんな事ないわ。I love you so much.」
「バカ言わないで」
「ううん、子供を2人うみ育てていて分かったの。
どんなに努力しても母親というものは過ちを犯してしまう。
毎晩出かけていっても、ずっと家にいる母親も同じ。
子供達がどの過ちを忘れてくれて、どの過ちを覚えているか分からない。

ママがドレスを着て毎晩出かけていくのはとても悲しかった。(母親はジャズシンガー)
でも、思い出せば、ママはとてもステキだった。
どうかあの頃のママにもどって。」

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子供達にとって、毎晩出かけていく母親がいつも家にいてくれる母親より必ずしもbad motherではない。どんなにパーフェクトな母親を演じても、子供は子供なりの受け止め方しかできない。いつも家にいる母親が暑苦しくかんじる子供もいる。こちらの愛情から生まれる接し方や配慮が子供にとってトラウマティックになってしまうことが多々ある。
相手との関係が親密であればあるほど、トラウマの傷は深い。

これは、母娘だけの関係だけに留まらない。
誰かと関係する時、自分の努力にも関わらず、相手をひどく傷つけてしまうのは防げない。
トラウマ的体験を引き起こすのは悪意だけではないから。
どんな思いやりも、受け止める側が「思いやり」と受け止めてくれないと、思いやりにはならない。

相手が傷つくのを完璧に防ぐことは不可能だ。
でも、だからといって相手を思いやったり相手に深く関わるのを恐れないで欲しい。
どうせ、何をやっても相手が傷ついてしまう可能性があるなら、
自分が描くパーフェクトな母親・恋人・娘・息子・上司・部下像を
素顔の自分を押し殺して無理に演じようとするのではなく
その人との関係をよくみつめて、自分らしく一生懸命接したらいいとおもう。

そうしたら、いつか相手との対話を持ったとき
たとえその関係がトラウマを引き起こしていたとわかっても、
お互いを許しあえるはず。
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by totoatsuko | 2008-03-05 23:42 | Comments(0)
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