無菌状態、、、続
保護者なるものが無菌状態で育てられていたら・菌に対して・困難な状況に対して免疫がなかったら、、、
悲しみや怒りを感じることを徹底的に避けて生きてきたなら
とてもじゃないけど子供を危険な目にあわせるのを見てみぬ振りはできないだろう、
また、どれだけやったら致死量になってしまうかも分からないだろう、と思う。
叩かれたことがない子供がいじめでクラスメイトを殴って殺してしまい「死ぬとは思わなかった」というのと同じ。自分が死ぬ思いをしたことがあるなら、そのギリギリがどういうものか分かっているから手加減できる・調整できる。
ここでいう保護者はセラピストにも当てはまる。
音楽療法の即興を使ったセッションでは、即興という何でもやっていい(何もやらない、というチョイスさえある)環境で、クライアントが一番必要としているプロセスを起こすことが出来るような 有菌・無菌環境をセラピストは細心の注意を払って作っていっている。いってみれば、有る程度コントロールされた環境。
また自分の心と向かい合ったことがない・自分の心の深さ・怖さ・不可思議さと対峙したことがないセラピストには、クライアントがそれらと向かい合うためのサポートなど出来るはずがないのだ。