つながり
身の回りの出来事が、私のパーソナル&プロフェッショナルライフと連動するのは、とても興味深い。自分自身が初めて子供を身ごもったとたん、子供にまつわるissueをもつ人や、子供のクライアントからの問い合わせが、瞬間的にぐん と増え、不思議だった。
最近では、何冊か本をネットで注文したら、1冊まちがって届いた本があった。それは、何故かNY育ちの作家で家族がテーマのものを多く書いたニール・サイモンの物。
息子の人生初の反抗期に対応しようと新たな関係を息子と構築する試みは以外にも体力・精神力を消耗し、夫や下の息子との関係に身がおけない自分の状態をどうしたものか、と思っていた矢先の、間違って届いた本。NYに住む友人からの近況報告が久しぶりに入ったり、友人がNYへ住むことになったという知らせをうけて、過去4年間のNYでの生活を思い浮かべたりもしていた。
また、注文した中の一冊・色関係の本の著者は、読んでみればグリーフカウンセリングを主にやっていた人であることに気付く。グリーフ(喪失からの回復)が主題の本が届く前後に、親しい人の訃報や、大事な人を亡くした人々からの問い合わせも。
下手なセラピストだと、パーソナルライフで体験している事・個人的な感情を、同時進行形で自分と共通の感情を体験をしているクライアントに無意識のうちに投影してしまい、自分のニーズをセッションの中で出してしまったり、クライアントのニーズを見過ごしてしまう危険性が高まる。しかし、自分に起こっていることが何なにかきちんと把握した上で、プロフェッショナルな身の上に回ってくるクライアントと向かい合えば、プロフェッショナルとしての学びも多いし、本能的な洞察力も敏感になり、大いなるサポートを発揮できると経験から感じている。
様々な日常の現象の繋がり、何度気付いても、私はとても不思議な気持ちになり、「偶然性」の不可思議に感嘆する。