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愛するものを失ったとしても、愛することを知らないよりましだ

「愛するものを失ったとしても、愛することを知らないよりましだ」とは、シェイクスピアの言葉。

でも、そう素直には なかなか思えない。
愛するもの(それは人、何か自分が手に入れたもの、自分が打ち込んできたものや、若さ、名誉、地位だったりするかもしれない)を失い、自分の大事なものを奪われるような、自分自身の存在を危うく感じ、この世に自分が存在する意味を失ってしまい、その痛みに打ちひしがれた人にとって、再び誰かを何かを全身全霊で愛することは、とても怖いことだ。また、失うかもしれないから。

失った痛みが強ければ強いほど、上の言葉に共感できないのは当然のことだと思う。

それでも、私は、その言葉に真実を見出す。
失った痛みを消化・昇華し、乗り越えたら、私は その何かをこよなく慈しんだ感覚、愛情が交されている、愛情を感じていた感覚を、まるで飴玉をゆっくりと舌の上に転がしじっくりと味わっているような、至福を感じる。

無二のもの。極上のもの。もう戻ってはこない、二度と同じものが起こらないけれども、自分全てをかけて、理屈や駆け引きなしに「愛した」感覚は、何度でも思い出して味わえる。思い出すたびに、幸せな気持ちにさせてくれる。人生で、心から何かを愛することが出来るなんて、素晴らしいことだと思う。

だから、愛する対象を失って、絶望や悲しみのどん底を感じている人のためになりたいと思う。
愛さなければよかった、とか、もう二度と誰も愛さない、なんて思わないで!
失った痛みは必ず乗り越えられるもの。
「愛せる」って本当に素敵なこと。

セラピストとして、その人にとって、永遠の極上のものとして自分の中におさめていくプロセスの一助になりたいと思う。
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by totoatsuko | 2006-12-14 12:16 | 日々感じたこと | Comments(1)
Commented by nonnon_non7 at 2006-12-20 14:06
とても素敵な文章で、感激しました。
(私は心のありようを上手に言葉にすることはなかなか・・・です。笑)
プリントアウトして手帳に挟みました 時々読み返します。
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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