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Termination (終わりのプロセス) 1

Termination (終わりのプロセス) 1_d0065558_5544097.jpg7月に東京に半永久帰国するのだけど、先週、今週が多くのクライアントと最後のセッションだった。

「別れのプロセス」をどうするか、それは、とてもとても大事なセラピーの要素である。

終わり方も、色々ある。突然死や事故死のように、予期しないもの。随分前から分かっているもの。それまではぐくんできた関係によって、また、終わり方によって、様々な感情をセラピストもクライアントも体験する。

しかし、その感情にそんなに注意を払わず、セラピーの中で取り扱わず、なんとなく終わろることはいくらでもできる。しかし、終わりの、別れのプロセスをきちんとすることによって、クライアントが得るものは、実に大きく、セラピーの中で取り扱わない理由はない。

終わりをきちんとプロセスすることにより、終わったあとの生活にセッションでプロセスした事をよりうまくいかしていく事が出来るからだ。

私はアツコとの関係や、このセラピープロセスが終わることをどう感じているのか?
やり残したことはないだろうか?
もしあるとしたら、それをどう扱いたいのか? : 限られた時間で私とともにプロセスするのか、次に紹介された人と始めるのか?
Termination (終わりのプロセス) 1_d0065558_5541895.jpgアツコとのセッションは自分にとってどういう意味があったのだろうか?
このプロセスを通して、自分はどう変わったのだろうか?
最後のセッションを終えた後の事に対して、どんな気持ちを持っているか?どうやっていきたいか?新しいセラピストと始めるなら、どういう人がいいのか?(男性?女性?どんなやり方をするセラピスト?)

人によっては、こんなプロセス必要ない、と思う。最後の最後ギリギリまで前へ進む、深く掘り下げる作業をしたい、と思う人もいる。何故か?

考えられるのは、終わる事に対して自分が感じていることに対して注意を払うことを拒否しているのかもしれない。

終わりのプロセスを通して、日常自分が自動的にとっている様々な「終わり」方について気づくことになるだろう。振られるのが嫌だから、自分からいつも別れを切り出してきた。別れる時に想像される口論などは、考えただけでも凄くエネルギーがいるから、あえてそれに向かい合わず、自然消滅をしてきた。別れる時に体験する感情が怖いから、辛すぎるから、人と深い関係にならないようにしてきた自分がいる。 (続)
by totoatsuko | 2006-05-08 05:54 | 日々感じたこと | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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