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さよなら

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子どもの同級生のお母さんが、乳がんで亡くなりました。

12月に異変に気づいて受診、あれよあれよと言う間に診断から1か月もしないうちに逝ってしまいました。言葉が出なかった。

小学生の子ども達を残して急速に衰えていきながらたった1か月の期間でみんなとお別れをするには 
時間が足りなさすぎる、、、 もし私が彼女だったら そう思うとおもう。

想像がつかない、そんな事。

でも、そんな運命がわが身に降りかかってきたならば 信じられない とは言ってはいられない。
魂が自分の肉体を離れるまでの時間を ”生きなくては” ならないのだから。

なんで私が? どうして? 何かの罰なの? 因果なの?
思いはグルグルまわり 感情に飲まれそうになる。

NYとボストンでは、さんざん そんな気持ちを抱えている人と音楽療法のセッションを重ねてきた。

しかし、どんなにそういう切実な状況や気持ちに普段から触れ 経験を積み重ねてきても
その気持ちに慣れる なんて事はなくて 
逆に その気持ちの重みをどすん と感じ 自分自身の内面のどこかで 深い痛みと悲しみを感じる。

葬儀に子どもと参加する。
業者のスタッフに、葬儀を滞りなくまわすためだろう、
「お花を添えられた方は すみやかにあちらへどうぞ」 と促される。
親族ではないから 仕方がないのか。儀式だから 仕方ないのか。
彼女の顔を一瞬見れただけ。
もう少しだけ彼女に寄り添っていたかった、声をかけたかった、彼女の魂が何十年宿っていた肉体に向かって。

忘れない、あの顔。

彼女の魂があの肉体に宿り、この地上で生きている時間は止まったけれど
残された家族や友人たちの時間は 容赦なく流れていく
彼女と一緒に止まってしまう事はできず 生きなくてはならない 彼女の肉体の存在なしで。


子ども達にとっては 辛くて 悲しい 歩く道も見えないかもしれない。

でも、必ず この別れが この痛みの経験が彼らの人生をユニークなものにする
もし ちゃんと この別れに向かい合ったら。

人は 痛みから たくさんの事を学び 
痛みからより豊かな生き方を創造する自分の力を目覚めさせることができる。


さよなら 一つの魂
もう会話はできないけど でもいつでもあなたの存在は感じられる

彼女の子ども達が 彼女の愛する人達が
彼女の死を乗り越えて 穏やかな希望をもって生きていく歩みを心から祈っています。



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by totoatsuko | 2016-02-02 17:08 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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