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カウンセリング@代々木上原・音楽療法・心理療法 GIM

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責任能力

とってもヒドイこと
その人がその人であること自体が気に入らない
その人の装いとか、髪型とか、子供との接し方とか、、、気に入らない e.t.c e.t.c...

そんな、ひとつひとつ のこと
「その人がその人である」 大事な要素に対して 否定的なコメント
そんな言葉を、家族から言われたら、どんなきもちになるだろう?




それは言った人の価値観・視点からのみ見解であって、
他の人すべてがそう思っているのではない、とアタマで分かっていても
「対話」 という形ではなく、
そんな細部にわたって、きっちりと 「不満」 として ぶっつけられたら、
心はずたずたになるにきまってる。

そう簡単には、回復できないくらい、破滅的にね。


そして、少しして
ああ言ったのは、自分が混乱していたから、
自分を守るために言っただけで、傷つけるつもりはなかった、
あれは本心ではない、ごめんなさい。


そう謝られたとしても、

一度言葉にされた忘れられないヒドイ言葉は、決して消えない。
人生はゲームじゃない。リセットボタンはない。


そもそも、本心じゃない、ってなに?
理性で言葉を選べない状態であったからこそ、無意識に思っていることが
自分にとって真実に思っていることが、言葉になったのかもしれないのに。


そのときの言葉に込められていた敵意・鋭いナイフの攻撃力に八つ裂きにされた心や
言葉に乗せられた憎しみ・破壊力の強い爆弾が心の真ん中で破裂した状態、ってのは
決して、かんたんには癒されない。

むしろ、そう謝れば許してもらえる? 
あるいは
そんな気はなかった、と、自分があんな酷いことをする人だと認識されないため?に
再び自己防衛をしているようなだけなきがして、もっと絶望的になる。


そして思う。
裁判の祭に、精神鑑定をして責任能力が当時なかった、と判断されたら刑がかるくなる、ということを。
理屈はわかる。
錯乱状態で、自分が何を言っているか分からない、覚えていない、e.t.c.
だから、殺人をしても、刑が軽くなる。

理屈はわかる。

でも、加害者が錯乱状態だったかどうか、
そんなこととは全く関係なく、

命は失われている、もしかしたらものすごい恐怖や痛みの中で。
心だって、相手の精神状態とは関係なく、殺される。(心だって、”殺される”という状態があるのだ。)

加害者が錯乱状態だった、と分かったからって
被害者の痛みや、受けた傷は癒されない。

トラウマは、トラウマとして心や体に残り、
被害者は、それとともに生きていかなくてはならないのだ。
by totoatsuko | 2010-11-18 09:50 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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