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ウーマンリブー女らしさの否定ではない

アメリカのウーマンリブが始まったころは、
とにかく女性に与えられていなかった権利や社会的地位、などを手に入れるために

男と女は平等だ、と
同じだ、と

訴えるしかなかった。
それくらいメッセージを単純化しないと、男性にも、女性たち自身にも
男性と女性は、同じ人間である、という意味で平等ではないか、という概念を伝え、
社会的に大きなムーブメントを作れなかったかもしれない?


でもウーマンリブが進化していくと
ー 男女は平等だけど、同じではない。
ー 同じ一人の人間である、ということで
どちらがオンナだから、オトコだから、というだけで人間的に上である、下である、というのはないけれど、
女らしさ、男らしさ、というのは確かに存在し、
女性が男性と対等であるために、女らしさを捨てる、というのは、違う、、、

女性が男のように振舞う
これまでの古いタイプの男性の働き方のように働こうとする、
女性らしさを極力表にださないようにする、という努力をするのは、
かえって自分たちの生まれ持った女性、という性を大事にするどころか
自分たち自身で否定していはしまいか?

という議論も出て来た。
(ウーマンリブの専門ではないので、学術的な視点で書いているのではないので、悪しからず)

先日の投稿でも書いた woman empowering conference のパネルの一人、
北欧の女性は、
「もう女性の権利がどう、とかいう概念は持っていない。
人間としての権利として、古い体質の社会やコミュニティーの中で議論している」 
と言っていましたっけ。

まだまだ、女性からも男性からも、
女性・男性は人間という意味では同じであるが、
性として確実に違ってもいる、という
これまであまり日本では浸透していない、
かなりの矛盾を含んだ、それゆえ真実を捉えていると私は思うこの概念

アメリカのようなウーマンリブ、
あの戦いのようなキャンペーン、現象、
日本社会は経験していない。

矛盾を、相反するものを否定せず、矛盾を内包し続けるのは
この問題にかぎらず
心理的には、なれていなければなおさら大変なことなのだけど、
大人になる、
人間として、
社会として、国として成熟していく、
というのは、そういうことも出来るようになる、
そういう矛盾の複雑な味も、おいしく楽しめるようになる
ということではないか、
と、思った夜でした。
by totoatsuko | 2010-07-19 22:13 | Comments(0)
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音楽療法士(GIM)のつれづれ


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