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自分を失わない事は自己中心的だろうか?

自分らしくあることは、わがまま、にとられることもあるだろうが、ユニークと捕らえられることもある。
私は、子供時代先生たちからも親からも自己中だといわれ続けた。
NYに行ったら、シャイだ、人の事を優先させてる、と言われ続けた。
この違いは何なのだ。私は同じことをしていたのに?

そういう意味で、私はNYに行って、自分の翼を広げ自分の生きたい方向に飛ぶことを恥じたり、隠れてやる必要がなくなった。それはとても気持ちのよいことだった。オープンに行うことによって、より多くの助言やサポートを受けることが出来、より大きく羽ばたくことが出来るようになった気がした

しかし、同時に、うずくまっていても誰も声をかけてくれない場所でもあった。
自分がどうしたいか、相手に何をヘルプして欲しいかちゃんと伝えないと、見出してくれない、自分という存在を。日本では、うずくまっている方が安全だった。私をとっぴなことを言い出し集団を乱す要因と感じなければ、みんな声をかけてくれる。

母が言ったことがある。
あなたが何を言い出すか、いつもびくびくしていた、と。
母は、私の何に危険を不安を感じていたのか?

集団マインドでしか出来ないこと、それだとできないこと があるのと同じように、
individualistic でしか出来ない発想 と それだと生めない結果がある。

ユングは書いている。
西洋文化は、まず自分があって全体がある、というマインド。
東洋文化は、まず全体があって自分がある、というマインド。

言い換えれば、全体が乱れていては、自分の存在が意味をなさなくなる不安を駆り立てさせられるのが後者の社会・文化。でも、イチゼロではない・ individualistic であったり、集団主義であったり、自分の行動を自由に自分の意思決めていけたらいいではないか?(しかし、そのためには、まず自分を知る必要があるが。)

自分の近しい人がindividualistic な行動をしようとしたら、どういう風にうけとめるか?
全てわがままだからやめるべき、というか?
その場合、集団を乱さないことが大事、という理由が見え隠れする。

私は対話したい。
どうしてそのシチュエーションでそうしたいのか、そのシチュエーションを本人はどう捕らえているのか?
>集団行動が目的の場であえてindividualistic な行動ををとろうとしているのを自覚していてそれでもやりたい、と思っているのか、
自分の言動が「そのコミュニティーにおいては」(日本ではそうでも、海外では当たり前な言動ってある) individualistic だと捕らえられる恐れがあるという事実に気づいていないだけなのか?
それとも、場の目的を勘違いしているのか?
そして、最終的にどういう言動を取るかは、本人の責任・自由だと思う・
非難されながらも、自分がやりたいことを自覚と責任をもって実行するならそれでいいと思う。
クリエーターは、何か新しいものを生む人は、最初は周りから理解されにくいものだ。

アーティストには、自国から出て、海外に拠点を置く人は少なくない。
自分らしくあるためには、自国にいないほうが、生きやすい場合もある。
周りの人から、同国人だという目でみられず、一人の個として存在できる、あるいみ中立的に存在できる可能性のある海外。

でも、自分らしく生きることは、アーティストの特権ではない。
私たちだって、日々新しい一日を送り、新しい自分と出会い続けている。external な要素と培われた自己規制精神の枠組みの中で、冬眠させられている自分があるかもしれない。

自分らしくあることは、自己中心的ではないと思う。
だって、一人ひとりみんな違う。どんなに、私はあなたとおなじ、って顔を化粧を施して取り繕っていても、本質的には違うのだ、日本人同士だって。 自分が人と違う、という事を自覚し、肯定的でき、さらに自信がもてたら、人が違うことをしても驚かないし、攻撃したくなる無意識の衝動もきっとなくなる。

自分がユニークな存在であることを自分で尊重できたら、それに対して嫌悪感を持つ人にもきっと上手に伝えられる、自分らしくあることで、あなたを攻撃するつもりも否定するつもりも、そしてあなたを変えようとするつもりもありませんよ、と。そして、きっとはぐくんでいく関係の中で、相手は気づいてくれるはず、自分らしくあることは、誰かを傷つけることではなく、自分も相手も自然体で生き、付き合っていくことができるのだ、ということを。
by totoatsuko | 2010-03-05 10:40 | Comments(0)
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