誘導尋問
日本では珍しい「セルフサービス」(自分で給油する。アメリカはこれがスタンダードで、いつも当時は自分でいれていた)の看板をみつけて、お!! と思ったが、通り過ぎてしまったので、次に見つけたガソリンスタンドへ。
「いらっしゃいませー!!(すごい元気で感じにいいかけ声)」
「満タンでお願いします。」
「ハイオクですね。」
「いえ、レギュラーで」
「洗車、すぐ出来ますけど。」
「いいです。」
給油開始。
「こちらに傷がありますが、今ですとキャンペーンでお安く直せますが」
「いえ、いいです。」
「すいません、遅くなりました。これが見積もりでございます。」
「(頼んでないんですけどー)はいどうも。」
「ありがとうございましたー!!!お帰りはどちら方向で!?」
「あっちでお願いします。 どうもー。」
「またよろしくおねがいしますー!!」
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ただ給油したかっただけなんだけど、いちいち相手の言うことを訂正しなくてはいけなくて、凄く疲れました。
レギュラーよりハイオク買って欲しいのかもしれないし、洗車もして欲しいかもしれないけど、誘導尋問されてるようで、、、私はそういうの好きじゃないから、もうこのスタンドには行かないかな。
気付かず誘導会話してる人っていると思う。
本人は誘導してるつもりは無いんだけど、相手も自分と同じ価値観を持っている、という前提で話してると、
例えば自分が給油はハイオクに決まってるでしょ、って思ってると、ハイオクだよね、って自然というだろう。
親子の会話でも誘導会話って起こりやすいと思う。
相手の意図を相手が発言するのを「待たずに」、「これはこうよね」「こうしよう」「悲しい・嬉しいって思ってるんだよね」って、言っちゃう。待てば出てくる相手の本意を聞きそびれてしまう。そして子どもも自分の内なる声に耳を傾けたり、自分の意図を自分自身で確認する作業をする機会を逃してしまう。
自分はどうしたいのか?
自分は今、どのくらい怒っているのか、悲しいのか、楽しいのか?
セラピストとクライアントの関係もそう。
あなたはこう思ってるんでしょ、わかるわかる、と先回りしてしまうセラピストの言葉のクライアントの心のプロセスに与える影響は多大だ。
本当にそう思っていて言い当ててもらったら、このセラピストは私のことをよく分かってくれてる!こんなに私のことを分かってくれてる人は人生で初めて!という感激により、より強く信頼できる関係を築く一端になるかもしれないが、
あなたはこう思っているんでしょ、と言われることで、自分の言葉で自分の気持ちを伝える作業がカットされて、その作業によって得られる・はぐぐまれる自分自身を探求する機会を失ったり
逆に、セラピストが言ったようには全く思っていなくて、このセラピスト全然分かってくれてない、と思うこともある。
ガソリンスタンドでの会話から、色々思いがめぐりました。
写真は、友人が昆虫展に行って、カブトムシ釣り、というある意味残酷だけど子どもが喜びそうな遊びで貰ってきたカブトムシのつがい。釣った当人は、釣った後はカブトムシに興味ないみたい、というので、カブトムシを欲しがってるムスコが里親に立候補しました。いつかカブトムシ見つけに、森に連れて行ってあげたいな。
ガソリンスタンドの店員さんなんかは、色々な車の給油をしているのでおぼえているようです。
で、外車にお乗りですか?だとするとお乗りの車がハイオク仕様だったりしたのかな、、と思われます。
なんで、こんなコメントするかというと、妹がイタリア系の車に乗ってまして、それを借りて走ることになった時の話なのですが、どうも調子が悪い。
で、車に詳しい友人に見てもらうと、ハイオク入れてないんじゃない?と言われ、妹に確認をとると「いれてないよ、買ったところでレギュラーでいいといわれたから。」との事でした。
その後、給油の際、ハイオクを入れてみたら、びっくりするほど性能が違いました。。走る走る。早い、、、
日本車はエンジンの性能がよいので、ハイオク仕様といいつつレギュラーを入れても、さほど変化はないらしいです。しかし、外車はそうはいかないらしく、きちんとハイオクを入れるべきらしいです。
まあ、ともあれ、仰るとおり、他の点については誘導尋問というか、面倒くさいですよね。。。
長々と失礼しました。